つぶやき詩集 (2)
夏が終わる
大好きな夏が終わる
暑くて、熱かった夏が終わる
あの歓声に喜び
あの光景に笑った
夏が終わる
何度も、何度も
繰り返して来た夏が終わる
花火に歓喜し
夜店にはしゃいだ夏が終わる
行水に至福を感じ
木々の狭間を抜けてくる
風に癒された夏が終わる
あんな想い出
こんな出逢いが有った夏が終わる
さまざまなエピソードを思い出しながら
振り返る夏が終わる
来年も同じことを考えるのだろう
新しいエピソードを心に刻むのだろう
そんな大好きな夏が終わる
そして新しい季節の変わり目を
楽しんでいる
来る季節に何が待ち構えているかを
想像しながら楽しんでいる
潮騒に耳を澄まして
過ぎてきた夏を思い出し
山々の変わる色彩に
目を癒して、おのれの感性を磨く
そんな季節の変わり目を
楽しんでいる
そんな積み重ねが
おのれの生きざまを
創るのだろうか・・・・・
過ぎ去る夏と来る秋に
思いを馳せながら
夏が終わるのを
楽しんでいる
作品名:つぶやき詩集 (2) 作家名:Riki 相馬