つぶやき詩集 (2)
何気ない始まり
雨がやみ
青空が雨雲の間からのぞいている
何気なく見上げていると
忘られた雨粒が一つ額に落ちた
それを何気なく手で拭う
どこかで呼ぶ声
何気なく振り返る
手を振る君がいた
白い手のひらを大きく振っている
いつもの何気ない二人の時間の始まり
ゆっくりと近づいて来る君
それを何気なく見つめている
君の歩く姿を観るのが好きだ
君の歩き方が好きだ
何気なく見ているのが好きだ
君はいつも聞く
あたしの歩き方が可笑しい?
いいや、好きだよ
そんな、何気ない会話から始まる
こんな、何気ないデートの始まり
昨夜の家での事を身ぶり手ぶりで話している君
それを、横目に聞きながらうなずく
君のそんな所も好きだ
君の話し方が好きだ
君の声が好きだ
そんな何気ない二人の1日が始まる
作品名:つぶやき詩集 (2) 作家名:Riki 相馬