こんな気持ち
悲しい報い
こんなに苦しいのは、すべて自分のせい
深く考えずに放った言葉で
優しいあなたを傷つけてしまったから
こんなこと
あなたが気にする筈はない
そう思い込んでた
でも違ってた
あなたは苦しんだ
猜疑心の塊になって
それも私のせい
だけどそれは同時に、あなたの愛が
それだけ深くなってる何よりの証明
お願いもう一度
あなたのその深い愛で
あなたを苦しめたその報いで
今、苦しんでいる私の心を
優しく包んで欲しい
それが愚かな私の
唯ひとつの望みだから
我が儘な私の
たったひとつの願いだから……
その日の午後、取引先の人と会社の電話で話している時に、私の携帯が鳴った。
メールが届いたことを知らせていた。
もしかしたら……。
右手に会社の電話の受話器を持ったまま、取引先との会話も続けながら携帯を開いた。