こんな気持ち
バスは、私たちが席に着くと同時に出発して、次の目的地に向かった。
次にやって来たのは、山の斜面に造られた大きなアウトレットモールだった。
私は、そういう所は初めてだったので興味津々だった。
京ちゃんと手をつないで、急ぎ足で片っ端から見て回った。
あまりにもお店の数が多くて、途中からは興味の対象外と思われる店は省いて回った。
何軒目かの店で目についた、焦げ茶色で高さ10センチ位のテディベァのキーホルダーが、可愛くて離せなくて、京ちゃんが買ってくれた。
他にも京ちゃんは、私にいっぱい買って上げようと思っていたみたいで、何度も何度も
「欲しいのはないの?」と、行く先々のお店で私に聞いた。
そこで過ごせる時間は1時間半しかなかったので、結局私は、最初の店で見たセーターがやっぱり欲しくって
それを買いに戻ることにした。
その時すでに、集合時間の5分前!
私たちは相変わらず手をつないで、そのお店までダッシュで走って行った。
欲しかったセーターを京ちゃんに買って貰うと、またダッシュでバスまで走った。
途中で、私たちを捜す添乗員さんとばったり出会った。
「そんなに走らなくても大丈夫ですよ〜」と、添乗員さんは言ってくれたけど、やっぱりそうもいかず3人で走った。
はぁはぁ息を切らしながらバスに着いた。
皆さんお待ちかねのご様子で、又々バスは慌ただしく出発した。