こんな気持ち
朝10時半頃に逢い、夕方６、７時には帰る。
約８時間のデート。
1日の３分の1の筈なのに、瞬く間に過ぎてしまう。
どうして京ちゃんといる時は、こんなに早く時間が経つのだろう……。
もっともっと一緒にいたい！
すぐそばに京ちゃんを感じていたい！
そう思うようになっていった。
もちろん逢えない日も、メールや電話を欠かすことは一度もなかった。
私は京ちゃんを少しずつ、信じられるようになっていった。
そんなある日、私はまた１編の詩を書いた。
恋坂のぼって・・・
ひょんなことから あなたに会った
仲良く並んで ふたりで歩き
途中の海辺で 抱きしめられて
そこからふたりは 手をつなぎ
ゆっくりゆっくり 恋坂登った
途中の茶店〔ちゃみせ〕で お茶を飲み
ついでにそっと くちづけ交わした
歩いて歩いて 峠を越えて
途中の見晴らし台で プロポーズされた
なんとかようやく 頂上に着いて
日の出を見ながら 結ばれた
今度はゆっくり 下り坂
転ばぬように 支え合い
ゆっくりゆっくり 恋坂下り
そうしてようやく ひと山降りた
さぁこれからも つないだこの手離さずに
ゆっくり行こうと あなたが笑った