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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第七回・参】幸せ捜査網

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「こっちこっちー!!」
公園の入り口付近で大きく手を振っている南に京助も手を上げて答えた
「いやしかし雨降るかも知れないなぁ…京助が九時前に起きてたなんてさ」
ガサガサとコンビニの袋を鳴らしながら中島が言う
「どいつもこいつも俺が永遠の眠り姫みたいなこといいやがって…;」
京助がケッと悪態をついた
「全国の可愛いお子様が描いている眠り姫の可憐なイメージが関東大震災のごとく崩れ落ちるぞ的発言は控えてください? ミスター?」
坂田が肩に担いでいた丸めたシートで京助をどつく
「ねぇねぇ!! 本当に桜咲いてるの?」
マスクをして慧喜と手を繋いでいた悠助が3馬鹿に聞く
「ああ! たぶん正月町で一番咲きの桜だろうな~昨日偶然見つけたんだ」
「灯台下暗しというか穴場というか…だな」
南と中島が言う
「…でも…この人数じゃ少し狭いかもしれないけどね」
南がチラリと後ろを振り返った

「何?」
腕を組んだまま歩いていた矜羯羅と目が合い南が矜羯羅に手を振った
「本当監視カメラか何かついてるんじゃないのかお前;」
坂田が京助のズボンを引っ張って中を覗く
「…今日はチェックですか京助君」
中島と南も京助を取り囲み中を覗く
「俺今日紺色だっぴょん~見る? 見る?」
南がハイ!と手を上げる
「…これから桜見に行くって言う時に汚いものの話題はよしてください」
背後からグッサリと突き刺さるトゲのある乾闥婆の言葉が飛んできた
「っ…ひどいわ!! まだ五回くらいしか履いてないおパンツなのにッ!! なぐさめてラムちゃ~ん!!」
南が緊那羅に駆け寄って抱きついた
「五回も履けば充分だとおもうっちゃ;」
苦笑いで緊那羅が言う
「監視カメラついてるのは俺じゃなくて緊那羅と慧喜だと思うぞ」
「何!? 慧喜に!?」
京助がさらっと言った言葉に3馬鹿の視線が慧喜に集まる
「む…胸の間とかにあったりして?」
中島が京助にコッソリと聞く
「…緊那羅には胸ねぇだろうが」
京助が中島に言った
「宝珠が知らせるとか何とか…言ってたよな慧喜」
京助が慧喜に聞く
「そうだ」
迦楼羅が慧喜の代わりに答えた
「…ふぅん…ってかこうチョコチョコくるってことは…やっぱり…」
坂田が摩訶不思議服集団をぐるっと見渡した
「…暇人集団なんだぁね」
南が言うと3馬鹿と京助が頷いた
「…こっちにいたほうが退屈しないしね」
南の言葉を否定しないで矜羯羅が言うと隣にいた制多迦も頷いた
「そうだな…騒がしいのはあまり好まんのだが…お前等といるのは嫌いではないぞ」
迦楼羅も言う
「…僕はあまり貴方がこっちにいるのはオススメできないのですが迦楼羅」
乾闥婆がボソッと言った
「…すまんな」
乾闥婆の言葉に迦楼羅も小さく返した