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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第七回・参】幸せ捜査網

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桜の木の下に広げたレジャーシートには所狭しとお菓子やらなにやらが広げられている
「今回は雨降りそうにないな~よかよか」
南が晴れ渡った空を見上げてそれから京助を見た
「…なんだよ;」
エビセンベイを一枚咥えた京助がジト目で南を見返した
「僕等まで参加してよかったんですか?」
乾闥婆がお茶の入った紙コップを手に聞く
「黙ってても来るくらいなら最初から誘うってぇのもよかきに?」
中島が乾闥婆にペットボトルのお茶(伊右衛門)を差し出した
「入ってますよ」
注ごうとした中島に乾闥婆が言った
「そういえば坂田は?」
「便所」
南の質問に京助が速攻答える
「…手洗いとかいうもう少し気のきいたいいかたはできんのかたわけ;」
竜田揚げを爪楊枝に刺した迦楼羅が言う
「無理だと思うよ」
矜羯羅が突っ込むと制多迦も頷く
「わかってんんじゃん」
京助が笑いながら言う
「…緊那羅の姿が見えませんが…」
乾闥婆が面子を見て言った
「そのうち来るって」
南がエビフライの尻尾を皿の隅に置く
「尻尾残すなよ尻尾~」
その尻尾を京助が摘んで口に入れた
「…間接ちゅー?」
南が流し交じりの横目で京助を見る
「京助さんついに三又ですか?」
坂田も同じく京助を見る
「みつるんヤキモチ?」
南が坂田に向って言うと坂田が南をどつく

「乾闥婆!! 矜羯羅!! と…京助!! ちょっときてほしいっちゃ!!」
玄関先から緊那羅の声がして一同が振り向いた
「…呼ばれてるみたいだけど」
矜羯羅が立ち上がった
「そうみたいですね…」
乾闥婆も紙コップを置き立ち上がる
「ホレ!! 愛人が呼んでまっせ旦那」
中島が京助の背中を叩いた
「ヘイヘイ;」
歯にエビフライの尻尾が挟まってるのかチッチッと言いながら京助もスニーカーをズッパ履きして緊那羅の元に向っていく