告白
「……なあ」
「ん?」
「俺さ、お前と同じとこ受けた」
「…………は?」
「どうしよう。受かってなかったら、さ。お前は受かるんだろう、どうせ」
「どうせって……」
というか、どこで仕入れた情報なんだ全くコイツは。
「受かるよ」
「なんで」
「…お前、俺と帰ってなかった間、遊んでたのかよ」
「……」
「長かったぞー、結構」
「それはこっちのセリフだっ」
右肩に軽く拳があたった。
公園で奏多が泣き止むのを待ってから、俺ん家より近い奏多ん家の前で彼を見送った。
「また高校の入学式で」とお互いに一言発して。