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仕事伝説 ―自称する男―

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 イリスは強過ぎて敵わないと思ったか、残りの覆面達はディークに目を向けた。彼に、そのうちの三人が一気に襲い掛かる。
「ディーク!」
 幾ら何でも、一人で三人相手は無理。しかし、他の覆面がイリスの道を塞ぎ、イリスは加勢に行けない!
「おりゃぁぁっ!!!」
 だが、当の本人は自信満々に叫んだ。
「ぐぇーっ!?!」
 それから、情けない覆面達の声が聞こえてきた。幾つもの、鈍い音と共に。
 彼は一人で、その三人を倒した。
 これを見た打撲傷だらけの覆面達は、倒れている仲間を担ぎ、逃げていった。
 ゾウモドキは二頭とも、無事。檻の中に居た。
「やったわね、ディーク。・・・ディーク?」
 イリスの言葉に、ディークの反応はなかった。
「ったく、貴方って人は・・・・・・」
 覆面達が去ってすぐ、檻に寄りかかって寝るディークを見、イリスは呆れながらも微笑んだ。