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長浜くろべゐ
長浜くろべゐ
novelistID. 29160
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ノブ ・・第3部

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さ、御片付けしなきゃ・・リエ坊が立ち上がった。
「あ、いいよ、オレやるから」

「ううん、いい。シンはシャワー浴びて・・出る準備して?」
「もう行くの?早くない?」

「うん、練習は2時からだけどね・・ちょっと聞きたいじゃない?他のバンドの出来も」

そうか、ボクらの前には他のバンドが練習してるんだもんな・・。

「分かった、じゃ、お願いしていい?」
「うん、すぐやっちゃうから」

リエ坊は手早く食器を洗いだした。

ボクはシャワーの後着替えて、スネアケース、スコアとスティックの入った袋を準備した。
あ、タオルも多めにね。

「あ、シン・・これ」
「なに?」
「スコアのお金、払ってなかったでしょ?」

「有難う、助かるな!文無しだったからさ」


ボクは、昨夜の交番での経緯を話した。
「何だ、一度帰ってくれば良かったのに・・」
「行ける訳ないじゃん、カッコ悪くて!」
「変なトコ、ええかっこしいなんだね、シンは・・」リエ坊は笑った。

「だって・・」
「分かった、じゃ・・私が今日帰る時に交番に寄って払っとくよ!」
「いいの?」
「うん、そうしよ?」

「借りたまんまなんて、ヤじゃん?」
「有難う・・・」

ボクは貰ったスコアの代金の中から、電車賃を渡そうとしたがリエ坊は受け取らなかった。
「いいわよ、それ位」
「じゃ、朝ごはん代は?」

「バカ!」

リエ坊はそう言って抱きついてきた。

「好きな男の家に押しかけて、泊って朝ご飯作って・・」
「朝食代・・請求する女なんていると思う?」

「ごめん」
「シンって、子供なんだか大人なんだか分かんないね、ほんと・・」

リエ坊は笑って、ボクのほっぺたをピチピチと叩く真似をした。


さ、行こうか・・・とリエ坊はベースとバッグを抱えて玄関でボクを待った。

「うん」ボクは慌ててカーテンを閉めて、エアコンを切った。
「お待たせ・・・」

重いドアを開けて、一気に暑い空気の中にボクらは出た。

「持とうか?」
「ううん、平気!」

リエ坊が先になり階段を下りて、ボクらは大学へと向かった。

日差しは容赦なくボクらの影を小さくして、アスファルトを焦がしていた。


明大前の坂を登りきって、改札口を右に見て橋を渡り交差点を左に折れると、もう大学は目の前だった。

「あっついね、今日も」
「うん、そうか・・リエさん、普段なら駅からだもんね」

「そうよ、いつもの4倍は歩いてるわね、昨日と今日は」
リエ坊はそう言ってボクを振り返った。

「今の・・・文句じゃないからね?!」
「分かってるよ、その位」
「なら、いいわ」

大学への道すがら・・・リエ坊は徐々にベーシストのリエ坊に戻っていった。

講堂が見えて来ると、ビートルズが聞こえてきた。

「キャバーンだ」
「うん、またあいつ等が先なんだよね」

「シン?!」
「なに?」
「練習中は、前の梨恵子に戻ってもいい?」
「え?」

「・・シンを好きな梨恵子じゃ、アイツにバレバレだから・・ね?!」
「うん、いいよ、おっかないリエさんで」
「もう!おっかないは余計でしょ?!」

ボクらは笑いながら部室の前に荷物を置いた。

「まだ40分位あるね」
「そうですね・・」
「なに、いきなり敬語?」

「だって、リエさんが言ったんじゃん!」
「そりゃ・・そうだけど」

ちょっとこっち来て・・とリエ坊はボクの手を引いて、部室の反対側の廊下を進んだ。

「・・ちょっとだけ」
「んん?」

リエ坊は1つのドアを開けて、ボクを招き入れて閉めた。

「ここ、空いてる部屋だからさ・・ちょっと暑いけど・・」

そう言うといきなり抱きついてきた。

「・・ちょっとだけ、ね?シン」
「うん」

ボクらは、誰もいない部屋でキスをした。
遠くにビートルズと蝉の声が聞こえて、でも・・・静かな部屋の中でボクは、抱きしめたリエ坊の鼓動を感じていた。

「シン、好き・・・」
「リエさん・・」

「ね、お願いしてもいい?」

「なに?」
「2人の時はね・・」
「うん」

「リエって呼んで?!」
「リエ?」
そう、その方がいい・・・リエ坊はそう言いながらまた、キスしてきた。

ボクの舌を優しく吸って、上下の唇も交互に吸ってくれた。

「リエさん・・いや、リエ?」
「なに?」
「ヤバいよ、練習前なのにさ・・」

「ここが?」そう言ってリエ坊は、上目遣いにボクの短パンの前を撫でた。

「ふふ、カチカチになっちゃったね・・」
「どうすんだよ・・」
「別の事考えれば、大丈夫なんじゃなかった?」

「意地悪だな、リエは」
「・・じゃ、リエはどうなんだ?」

ボクはリエ坊の答えを待たずに、Tシャツをたくし上げてオッパイを鷲掴みにした。

「やだ、シン・・・」
「先に火を点けたのはどっちだ?リエ」

「う〜ん、ゴメン・・だって」

ボクはリエ坊の乳首を摘まんで、ゆっくりと全体を揉んだ。

「・・バカ、止めて、ね?!」
「本気で言ってるの?リエ」
「だって、こんなトコじゃ・・」

どこだっていいよ、2人切りなら・・とボクは言いながら、思い切ってリエ坊のジーンズのジッパーを下げた。

「ヤダ、本気?シン・・」
「うん本気、ここで入れる」
「シン!」

「黙って?リエ」

リエ坊は観念したように、何も言わなくなった。

ボクはリエ坊のジーンズを膝まで下げて、ショーツも下げた。

「・・信じらんない」
リエ坊はボクの首にしがみついて、恥ずかしさに耐えていた。
しかし、触ってみた花園はもう・・十分に潤っていた。

「もう、ジュルジュルだよ、リエのオマンコ・・」
「バカ・・言わないで」

ボクは自分の短パンも下ろして、リエ坊に触らせた。

「あ〜、シン・・」
「うん、入れるから・・後向いて?」
「こう?」

ドアの内鍵をかけてボクは、リエ坊に壁に両手を突いてお尻を出す様に言った。

「ね・・シン、恥ずかしいし怖いよ、こんな所で・・」
「大丈夫、そのままで・・ね?!」

ボクはリエ坊のオッパイを後から揉みながら、ゆっくりとオチンチンをあてがった。

「分かる?リエ・・」
「うん、分かるよ・・」

「入れるよ?」
「うん・・」

ボクは、ゆっくりとオチンチンを花芯に入れた。

「あ・・・」リエ坊が小さな声を出して、すぐに静かになった。
声を出すまいと頑張っているんだろう。

「んん〜・・」
全部オチンチンを入れて、ボクはきつくリエ坊を抱いた。

「練習が始まったら、もう・・・」
「・・うん、分かってる・・あ〜ん!」
小さく喘ぐリエ坊はもう、一昨日のリエ坊ではなかった。

「・・・・」
ボクはゆっくりと動き出した。

「シン・・」
「リエ!」

「どうしよう、私・・シン!」

「感じる?」
「うん、気持ちいい、う〜ん・・」

両手でオッパイを揉みながら、ボクは出し入れの速度を上げていった。

「う〜〜ん!」抑えているとはいえリエ坊の声が少しずつ大きくなって、ボクはリエ坊の背中の光る汗を舐めて、キスをした。

「・・シン、どうしよう」
「気持ちいいの?」
「うん、いい・・・どうしよう、う〜ん!」

リエ坊の声にボクは感じてしまい、押し寄せる波に耐えられなくなりそうだった。
作品名:ノブ ・・第3部 作家名:長浜くろべゐ