ノブ ・・第3部
「あん・・気持ちいいもんなんだね・・」
「そうでしょ?やっぱ・・・今まで損してたって思うでしょ?!」
「ううん、損してたなんて思わないよ」
シンが初めてで良かったなって思う・・と、リエ坊は真直ぐにボクを見つめた。
そしてキスしてきた。リエ坊の舌がボクの口中を撫でまわし、舌と舌が絡んで・・・ボクは暫く動くのも忘れてキスに夢中になった。
「シンで良かった・・」キスの後リエ坊はそう言って、微笑んだ。
「リエさん」
ボクは腰の動きを速めて、リエ坊の花園を掻きまわした。
「あ〜、シン・・・!」
「・・・・」
ボクは、ボクの下で両手で顔を覆っているリエ坊を見下ろしながら腰を振った。
リエ坊はもう・・・話す事は出来ない状態だった。
そして段々と波が繰り返し押し寄せてきて、ボクはリエ坊に言った。
「リエさん、オレ・・イクよ?!」
「・・・・」
「いい?」
「・・・・・」リエ坊はコクっと頷くのが精一杯だったんだろう、答えは無かった。
最後の大波がド〜ン!とせり上がって、ボクは一気にオチンチンを引き抜いてリエ坊のお腹に射精した。
引き抜く瞬間、リエ坊が「う・・」と小さく叫んだ。
射精し終わったボクは、ぜいぜいと喘ぎながらリエ坊の横に寝転がった。
「シン・・」
「うん、イっちゃった・・・」
リエ坊は喘いでいるボクの頬にキスして、そして言った。
「嬉しい」
ボクはリエ坊の頭を抱いて、長い髪を撫でた。
「有難う、リエさん」
「シン・・」
「私、変じゃなかった?」
「うん、素敵だった・・感じちゃったよ、思いっきり」
よかった・・・リエ坊はボクの乳首をチロチロと可愛く舐めた。
「くすぐったいよ・・」
「可愛いね、ここ」
リエ坊の舌がくすぐったくて、ボクは笑った。
暫くボクらは、お互いの体を触りながらジャレあっていた。
「・・ちょっと、寒い?」
「うん、汗が冷えてきたみたい」
ボクはティッシュでリエ坊のお腹に飛び散った精液を拭って、ゴミ箱に投げた。
今度は、スポンと入った。
「シャワー、しようか」
「うん、シン・・先にいいよ?」
「だめ、今夜は一緒にするんだよ、リエさん!」
え?と驚くリエ坊の手を引いて、ボクらは風呂場に行った。
「一緒に?」
「うん、汗・・流してあげるよ」
「やん、恥ずかしいよ!」
「あはは、いいから・・」
「あ、髪・・また濡れちゃうかな?」
「じゃ、こうするね・・」
リエ坊は長い髪を器用に巻いて、左手でおさえた。
自然にモデルの様なポーズになったリエ坊は、恥ずかしそうにボクを見た。
「うん、綺麗だよ、リエさん」
「もう、シンったら・・」
ボクは石鹸を泡立てて、リエ坊の首から軽く洗った。
「シン・・」
「気持ちいい?」
「・・うん」
石鹸のヌルヌルで体を撫でられて、リエ坊は目を閉じて為されるがままになっていた。
う〜ん・・・途中、何度かリエ坊は声を上げた。
胸、お腹、背中・・・そして股の間を丹念に洗って、シャワーで流した。
「サッパリした?」
「うん、気持ち良かった。有難う・・シン。」
じゃ、今度は私・・・とリエ坊が髪をおさえていた左手をなはして、両手で石鹸を泡立てて撫でてくれた。
「リエさん、髪・・濡れちゃうよ?!」
「うん、もうどうでもいい!」リエ坊は微笑みながらボクの体を洗ってくれた、同じ様に・・。
案の定、オチンチンはそのヌルヌルに反応してしまって、また・・・痛い位に勃起してしまった。
「どうしよう、シン、また・・」リエ坊がボクを見た。
「あ〜あ、責任とって貰わなきゃ!」
「そうなの?」
どうしたらいいの・・?リエ坊が真面目に聞いてきたから、ボクは笑いを抑えながら言った。
「イカせてくれる?」
「ここで?!」
「うん、ここで・・」
「どうやって?」
「お口がいいかな・・・」
リエ坊は、しゃがみ込んでオチンチンを頬張った。
「うそ、いいよ、リエさん。」
「気にしないで?」
「・・だって、こんなに・・」
ボクはリエ坊を立たせて、抱きしめて言った。
「優しいんだな、リエさんは・・有難う」
「シン平気なの?このままで・・」
じゃ、ベッドでもう1回する・・?とボクが言うとリエ坊は「もう・・・」下を向いて笑った。
ボクらは、一枚のバスタオルでお互いの体を拭き合った。
ふ〜、サッパリしたね・・・とキッチンの椅子にボクが腰掛けて言うと、リエ坊は「うん・・のど、渇いちゃった・・」と、グラスに残っていたアイスコーヒーを一気に飲みほした。
「あ〜あ、いいけどさ・・またオシッコって言うなよ?!」
「あ、そうか!セックスの前って、あんまり飲まない方がいいんだよね、どうしよう」
あはは、平気だよ、それ位・・からかっただけさ!とボクはリエ坊を抱きしめた。
「もう、意地悪なんだから」
「ごめんね・・」
ボクらはベッドに横になって、タオルケットを被った。
その頃には、オチンチンはもう何事も無かったかの様に大人しくうな垂れていた。
「シン、ちっちゃくなっちゃったよ?」
「うん、だからもう大丈夫だよ、このままで」
「自然に小さくなっちゃうの?その・・・」
「うん、イカなくても別の事に注意がいったりするとね」
「じゃ、もう・・・しなくていいの?」
「十分だよ、リエさんだってお腹いっぱいでしょ?」
「私は・・まだ平気、かも」
「え?」
もっとしたいの・・?とリエ坊を見ると、リエ坊は恥ずかしそうにボクの胸に顔を埋めて言った。
「そんな風に言わないで?ただ・・」
「ただ?」
「シンがもっとしたいんなら・・・って思っただけ!」
「自分はどうなの?」
「え?」
「自分の気持ちは?」
「いいの?」
「うん」
「・・私の気持ち、言っても」
「うん、勿論」
リエ坊は少しの間、ボクの胸に顔を押し付けていた。そして、言った。
「私、したい・・・もっとして欲しい!」
リエ坊がボクを見上げた。
「もっともっとシンに愛して欲しい」
「リエさん」
「・・新学期になって彼女が帰ってきたら、もう、そうそう会えないでしょ?」
「だからせめて、一緒にいられる時はいっぱい愛して欲しい、ベタベタしたい・・・」
ごめんなさい、我儘だよね・・・とリエ坊はまた、ボクの胸に戻った。
ボクは咄嗟に浮かぶ言葉が無くて、ただ・・リエ坊を抱きしめる事しか出来なかった。
リエ坊の濡れた髪が、抱きしめた腕に冷たかった。
「ごめんね、変な事言っちゃった・・・私」
「ううん」
「・・もう焼き餅妬かないって言ったのに」
「・・・・」
「シン、怒った?」
「ううん、怒ってないよ」
「ほんと?」
「うん、ほんとに」
良かった・・とリエ坊はボクの胸にキスをした。
「明日は練習だからもう寝ようか・・・」
「いっぱい・・なんて言ってごめんね?!」
「リエさん・・」
ボクはリエ坊の濡れた髪を触りながら考えていた。
そうなんだ、恭子が帰って来たら・・・きっともう、こんな風にリエ坊を抱く事も叶わなくなるんだろうな・・・。
そう思ったら、今ボクの胸に顔を押し付けているリエ坊が、堪らなく愛おしくなった。
「リエさん」
「なに?」
「キスしてもいい?」