ノブ ・・第3部
まるで、キュっとオチンチン全体を握られている様な感触で、ボクはそれだけでもう感じてしまっていた。
「リエさんのオマンコ・・キツいのかも」
「それって、変・・ってコト?」
「ううん、逆!感じる、感じ過ぎちゃう・・ってコト」
ボクはゆっくり、味わう様に動いた。
「んん〜、ちょっと痛いけど・・・いいよ、シン・・」
「ほんと?」
「・・うん、少しだけど・・いい気持ちもするみたい・・あん!」
ボクは嬉しくなって、リエ坊の右手をクリトリスに置いた。
「リエさん、中指で・・・ココをゆっくりと押してみて?」
「え、私・・が?」
「うん、して?」
リエ坊は恐る恐る・・中指で可愛らしい突起を、触った。
「あ〜、ココって・・」
「うん、それが、女の子のオチンチンなんだよ・・クリトリス」
「・・聞いた事はあるけど・・あ〜、変だよ、シン〜!」
感じる・・・中指をゆっくりと動かしながら、リエ坊はきつく目を閉じた。
「女の子はね、こうしてオナニーするんだって」
「・・そうなの?みんな?う〜ん!」
「んん〜、シンのが中に入ってて、ココも・・あ〜ん!」
リエ坊は可愛く声を上げた。
その途端、突然・・・大波が押し寄せてきて、ボクは「リエさん、オレ・・イクよ?!」と言って、オチンチンを引き抜いた。
「え?!」リエ坊が目を開けた瞬間、ボクはリエ坊のお腹の上に射精した、たっぷりと・・。
「ふ〜、イっちゃった・・」
「ビックリした、たくさん出るんだね、精液って」
「シン、気持ち良かったの?私で・・」
「うん、リエさんのオマンコ、感じちゃった、凄く」
あと、リエさんのオナニー姿にもね・・・と、ボクはリエ坊にキスして抱きしめた。
「・・シン、ドキドキしてる」
「はは、イク時は全力疾走だからさ、男は」
「嬉しい、シンも気持ち良くなってくれたんだ・・」
「リエさん・・」
「私、イクってまだ分からないけど、セックスって、そんなに悪いもんじゃないんだね・・」
「でしょ?」
「有難う、教えてくれて・・シン」リエさんはボクを抱きしめて、キスしてくれた。
「・・初めてのオトコがオレで良かった?」
「うん、嬉しかった!」
リエ坊はそう言って、ボクの胸に顔を埋めた。
そして、ボクの胸の汗を舐めて「しょっぱいね、シンの汗」と可愛く笑った。
「だって、汗はみんな、ショッパイもんでしょ」ボクも笑った。
「・・さて」
ボクは、リエ坊のお腹に飛び散った精子をティッシュで拭って、ゴミ箱に投げ込んだ。ポン・・と縁に当たってティッシュの塊は外れた。
ボクは起き上ってティッシュを中に捨てて「・・シャワー、浴びる?!」と聞いた。
「うん・・」
「・・でも、もう少し、このまま・・」
シン・・とリエ坊は仰向けのまま両手を顔の上にクロスさせて、小声でボクを呼んだ。
「何?」
「・・ううん、いい・・」
「じゃ・・」ボクは裸のままバスタオルだけ持って、風呂場に行った。
壁に手をついてボクは、頭からシャワーを浴びながら「はぁ〜」とため息をついた。
「どうしてオレって・・・」
「良かったのかな、これで・・」
でも後悔したって仕方ないし、自分で決めたんだから・・とボクは己に言い聞かせて、風呂場を出た。
タオルで頭を拭きながら寝室に行くと、リエ坊はまだ・・さっきの格好のままだった。
「リエさん?」
「・・・」
「どうかした?具合悪いの?」
「・・シンのバカ」
「へ?」
「何でもない!」リエ坊は勢いよく寝台から起き上がって、「シャワーしてくる」とだけ言った。
「ばか?」
ボクはポカンとして、裸で風呂場に走って行くリエ坊のお尻を、見送った。
「何か、したかな・・オレ」
リエ坊がシャワーを終えるまでボクは、キッチンで一服していた。
そしてセブンスターの煙が、クーラーの風にかき乱されていく様を眺めていた・・。
暫くして脱衣所のカーテンが開いて、バスタオルを胸まで巻いたリエ坊がボクを睨みながら出てきた。
「サッパリした?」
「・・・・」
「うん?何か怒ってる?」
リエ坊はもう1つの椅子を持って来て、ボクの前に置いて座った。
「シンのバカ!」
「え・・何で、ばか?」
「私はね?初めてだったんだよ?」
「・・うん、知ってる」
「じゃさ、なんで終わった時に・・とっとと何でも1人で済ましちゃうわけ?」
「んん?済ましちゃうって?」
「ティッシュ使うのだって、その後のシャワーだって・・・」
「終わってから、優しく肩くらい抱かれたいじゃん!初めてだったんだから・・」
「リエさん・・」
「シンはさ、もう終わったんだから、とっとと後始末しましょ?!みたいな感じでさ・・もう!」
リエ坊はそう言いながら、ボクに抱きついてきた。
「リエさん」
「シンのバカ!もう少し気を遣ってよ、優しくしてよ・・」
「ゴメン、ほんと・・ごめん」
「リエさん・・」
「鈍感なんだな、オレって」
「寂しかったの?」
「・・・」リエ坊は黙って、ボクの肩でコクっと頷いた。
ボクは、そんなリエ坊がとても可愛らしく思えた。
「分かった、じゃ最後のシーンからやり直ししよう」
「え?」
行こう・・とボクはリエ坊の手を引いて、寝室に戻った。
「シン・・」
いいから、寝て?リエさん・・・とボクはリエ坊を寝台に仰向けにして、添い寝して言った。
「リエさん・・」
「・・・・」
「可愛かったよ」ボクは、リエ坊の髪を撫でながら、おでこと唇に優しくキスをした。
「オレも嬉しかった、リエさんと1つになれて・・・」
「リエさん、素敵だった」
リエ坊は目を閉じて、聞いていたが「シン・・」やっと微笑んで、ボクを抱きしめた。
そして言った。
「有難う」
「リエさん・・もう、怒ってない?」
「うん、怒ってない・・・・嬉しい!」
今度はリエ坊がキスしてきた。ボクの顔を抱えて優しく。
可愛い人なんだな・・・とボクは、リエ坊の体を優しく抱きしめた。
「さっきはごめんね」
「ううん、もういい、やり直してくれたから」
「うん、有難う・・」
「ね、シン」
「なに?」
「・・私、このまま・・シンの胸で、寝ていいの?」
「いいよ、オレも寝たい、このまま・・」
良かった・・リエ坊はボクの腕の中で静かに言った。
「お休み・・シン、有難う」
「おやすみ、リエさん」
リエ坊とボクは狭い寝台でそのまま、眠った。
酔いと練習の疲れもあったのだろう・・しかもクーラーをかけっ放しだったお陰で涼しかったから、起きた時にはとうに朝は終わっていた。
先に起きたボクは、いつの間にかけてくれたのか・・タオルケットをはぐって隣のリエ坊に目をやった。
リエ坊はボクとは反対の壁を向いて、両手を胸の前に組んで小さな寝息を立てていた。
ボクはリエ坊を起こさぬ様にソロソロと起きだしシャツを着、トランクスを履いて洗顔を終えて・・コーヒーを淹れた。
二つのグラスにアイスコーヒーを入れた時「・・シン?」と呼ぶ声が聞こえた。
リエ坊のお目覚めらしい。
「お早う、眠れた?」
「・・うん、一度、目が覚めてね、寒かったからベッドの下にあったタオルケットかけたの・・」
「有難う、お陰で風邪引かずに済んだかも」