ハアちゃんはご近所の星☆
俺は、その日は出張だった。
そして、ハアから離れ、車に乗った。
エンジンをかけ、車を発進した。
その瞬間、
『クーーーーン。』
と、ハアは寂しそうな声を出した。
バックミラーを見ると、ハアが立ち上がりずっと俺を
見送っている。
最近は、呼んでもなかなか来ない老体だったのに。
今日は、苦しいはずなのに、お願いだからそんな無理を
しないでくれ。
俺は辛かった。
そして、それが俺とハアとの最後だった。
翌朝、出張先で妻からの携帯メールを見た。
≪ ハアちゃんが眠っています。
ずっと眠っています・・・・。≫
作品名:ハアちゃんはご近所の星☆ 作家名:★風神雷神☆彡