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★風神雷神☆彡
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novelistID. 29402
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ハアちゃんはご近所の星☆

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あれは、暑い夏の朝だった。

俺が家を出る時に、ハアが一生懸命歩いて俺に近づいてきた。


ハアは足腰も弱くなり、腹の中のしこりも
ゴルフボールほどの大きさになって硬くなっていた。

かなり苦しそうな息使いだった。

それでも、しきりに撫でて撫でてとせがむ行為をする。



『ようし、いい子だ。ハアは本当にいい子だぞ。
苦しいか?大丈夫か?ようし、ようし。
俺はハアが好きだ。大好きだ。今までありがとうな。
うちに来てくれてありがとうな。

本当にありがとうな。

もう、いいんだよ。無理するな。ゆっくり寝ろ。
今日も暑くなるぞ。ほら、日陰に行って寝ろ。』




ハアはずっと俺の手を舐めていた。

俺はハアを抱きかかえ、庭の日陰のあるところへ寝かせた。

そして飲み水をハアの前に置き、


『ようし、ようし。じゃあな。行ってくるからな。ゆっくり寝ろ。
ね〜んね〜♪ね〜ん〜ね〜♪ハアちゃん、ね〜んね♪・・・。』


子犬の頃、こうして妻がハアの背中をそおっとたたきながら、
まるで人間の赤ちゃんを寝かしつけるように歌うと、
ハアはウトウトと寝ついていた。

俺はあの頃を思い出し、



『 ね〜んね〜♪ ね〜ん〜ね〜♪ ハアちゃん、
            ね〜んね〜♪・・・。』

と、歌っていた。