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★風神雷神☆彡
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novelistID. 29402
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ハアちゃんはご近所の星☆

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すると今度は、ツバメは低空して、私と妻の周りをくるくる回りはじめ、
通りにまっすぐ飛んでいき、姿が見えなくなったと思うと、
またもどってきては私と妻のまわりを飛び・・・・

それをくりかえし、くりかえし・・・・・


『まっさか、こっちへ来いと誘導してるのかな?』


と、妻と顔を見合わせた。


まさかとは思いつつ、ツバメの行く方向に行ってみた。

その間もずっとツバメは行ったり来たり・・・・・。


着いた先は、近所のコンビニだった。



驚いたことに店の軒下には、
しっかりとツバメの巣があった。


俺はヒナを両手でおおいながら、

『おい、脚立を持ってこい。』

と、妻に言った。


妻は家にもどり、脚立を抱えて走ってきた。

『おお、サンキュー。

ちょっと、ここに脚立を立てかけてくれ。』

と、俺は妻に言った。


妻は脚立を立てかけた。

俺は手の中のヒナをそおっと左手に乗せ、
右手で脚立の右脚をを握りしめ、


『よし。そうしたら、今度は俺が下でしっかりおさえているから、お前、ここに登って。』


『なに!?私かいっ!?』


『だって俺、恐所高怖症(きょうしょこうふしょう)だし・・・。』




『高所恐怖症(こうしょきょうふしょう)でしょ!!!』




『・・・。うん。そうそう、それそれ。』


『もう、しょうがないなあ。しっかりおさえててよね!』


勇敢な妻は、さっと飛び猿のごとく脚立を登っていった。

子供のころのあだ名は“手長猿”と言われていたらしい。

ウンテイが得意だったとか。