ハアちゃんはご近所の星☆
外はかなり冷え込んでいた。
車に乗り込みスターターを回してもエンジンがかからない。
ギシギシ、ギッシギシ・・・・
という音だけだ。
気持ちがあせる。
冷えと、不安で足が震えていた。
妻が涙を浮かべて不安そうな顔で俺を見つめる。
俺は妻に、
『大丈夫だから。俺は大丈夫だ。心配するな。信じろっ!』
と、言った。そして・・・
『しっかりしろ!!』
自分で自分を怒鳴りつけ、頬を両手でパンパンッと
数回強く叩いた。
足の震えがおさまった。
右足でアクセルを軽く踏みスターターを再度回した。
ギシッ、ブウォーン!・・・
エンジンがやっとかかった。
アクセルを数回吹かした。そして実家へ急いだ。
作品名:ハアちゃんはご近所の星☆ 作家名:★風神雷神☆彡