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長浜くろべゐ
長浜くろべゐ
novelistID. 29160
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ノブ  ・・第1部

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暫くして・・・ダメだ、限界・・・とボクは恭子に告げた。

「どしたん?酔ったと?」
「ううん、違う」

恭子を抱きたくてウズウズしてきた、とボクは小声で言った。

恭子はテーブルに乗りだしてきて「うちも・・・同じやけ」と、素早くボクの頬にキスをして席を立った。
「帰ろう?!うちの部屋に行こう」
「うん」

ボクらはお勘定を済ませて、店を出た。

店の外は蒸し暑かったが、もうとっぷりと暮れていた。
恭子はボクの手を引いて歩きだした。

「もやもや・・・すると」
「なにが?」

恭子はそれには答えず、ズンズン歩いて自分のマンションに向かった。


恭子の部屋は通り沿いのマンションの7階だった。

エレベーターに乗って行き先の階のボタンを押した途端、恭子はキスをしてきた。
お互いの唇を重ねあって、舌を絡ませた。


キスしてる間に、エレベーターはボクらを恭子の部屋のある7階に運んでくれた。

恭子はまたボクの手を引いて、部屋に招き入れた。

ドアを開けると小さな玄関。
右手の下駄箱の上には、洒落た小さなクロス。その上にクリスタルの花瓶に可愛いオレンジの花が活けてあった。

「へ〜」
「お邪魔します・・」

ボクは湿ったスニーカーを脱いで、靴下も脱いで丸めてスニーカーに突っ込んだ。

まさか足跡を着けながら部屋の中を歩く訳にもいかなかったからね。

「シャワー、ここやけ・・」
と恭子はもう、脱衣所でワンピースを脱ぎ捨てて言った。

「早よ、き!一緒に入るんやけ!」
「え、いいの?」

恥ずかしゅうなかろ?もう、お互いのヌードは見とるんやし・・と恭子はビキニのパンツも脱いで、一糸まとわぬ姿でボクを手招きした。

ありゃりゃ・・もう、こうなったら仕方ないな、とボクもTシャツと湿ったジーパンと、トランクスを脱いだ。

「アンタ、靴下・・どうしたと?」
「あ・・うん、匂うと嫌だから靴に入れたけど」

もう、洗濯するんやから・・・と恭子はブツブツいいながら、裸のまま玄関にいってボクの靴下を取って来た。

「全部、入れるっちゃ!洗濯機に!」と、脱衣所の洗濯機のふたを開けて靴下を入れた。

「・・・はい」ボクは言われた通りに、着てたものを全部放り込んだ。

これでお互いにすっぽんぽんだ。

恭子はバスルームのドアを開けて「ハイハイ」とボクをせきたてた。

「先に浴びとって!うち、ちょっとトイレ」
「ハ〜イ!」

ボクは先にシャワーを浴びた。石鹸もシャンプーも良く分からなかったから、まずは体を流した。

やはり、気持ちよかった。頭からお湯をかぶって顔をゴシゴシしてたら恭子が入ってきた。


「入るばい!」
「暑かったけね・・」とボクからシャワーを取り上げて、自分の体をザッと流して言った。

「その椅子に、座り?!」
「これ?」

そう、と恭子はボクを座らせ頭から流し出した。

「うちが洗っちゃるけね、優しく」と笑いながら、シャンプーをつけて頭を洗いだした。

人に頭を洗ってもらうなんて、床屋に行った時位だよ・・と下を向いて、なされるままにされながらボクが言うと、恭子は「今日はアンタの全部、うちが洗ってあげるけん」と言った。

シャンプーのあと丁寧にリンスまでしてくれて、「はい、立って!」と恭子が言った。

言われた通りに立つと、恭子はスポンジに石鹸をこすりつけて、はい、向こう向いて・・・とボクの背中と首筋を盛大にこすり始めた。

「ギャ!ちょ、ちょっと、痛いよ、恭子さん!」

思ったより焼けてたせいか、普通は柔らかいはずのスポンジでも痛かった。

「あ、ゴメン・・けっこう、アンタ焼けたね・・・赤いっちゃ!」
「だろ?すごいしみるもん」

そんなら・・・と恭子はスポンジを捨てて、掌で洗いだした。

「これなら、どう?」

うん、痛くない。でも・・・

「ん?どうしたと?」
「ヌルヌルして気持ちよくてさ」

ボク自身が反応してしまったんだな。

「あはは、したら前向き!」

ボクは向き直った。

「うん、いいコトやね。元気が一番!」

恭子は訳のわからないコトをいいながら、ボクの胸から掌でさすりだした。

お腹、手、そして・・・まで。
石鹸の着いたヌルヌルの掌で包み込む様に。

洗いながら恭子の息使いが荒くなっていくのが分かった。

「堅いっちゃ・・・」

恭子は、抱きついてきてキスをせがんだ。
キスしながらも、今度は右手でボクの玉の裏からお尻の穴まで洗った。

「ふ〜、交代。今度はアンタが洗って?」
「うん!」

ボクは体の石鹸を流して、自分の手で石鹸を泡立てた。

そして恭子を立たせたままにして、背中から洗った。
同じ様に掌で。

「ほんとやね、いい気持ち」

恭子は、多分目を閉じて居たのかもしれない。

背中から首筋、わき腹・・・と洗った後、ボクの両手は恭子の肩越しに、乳房を撫でた。

「う〜ん、いかんちゃ」

もう、恭子の乳首は堅くなっていた。

ボクはそのまま左手は乳房を愛撫しながら、右手は前から花園に持って行った。

「うぅ」と恭子は小さく唸り、言った。
「一度、シャワーで流して」

分かった、とボク。

シャワーを首から背中、乳房・・・と綺麗に石鹸を流した後、恭子は浴室の壁に向こう向きに両手を着いて、振り向いて言った。

「このまま、してくれん?」
「うん、いいよ」

ボクは後ろから入れた。

生理のためか、昨夜より中が熱く感じて・・・そして、ヌルヌルしてたからスルっと入った。

「あ〜、きた!アンタが」
と恭子は声を上げた。

「うちな・・・昼の海から、アンタの裸見た時から・・早うしたかった・・っちゃ」
「あ〜、入っとる!」

恭子は小柄だったから、ボクはすこし膝を曲げながらの挿入だった。


ボクは夢中になった。

恭子の花園は、後ろからだと締め付けがきつい様な気がして。

「ダメ、立ってられん・・」
「一度抜いて?」

恭子は振り返ってボクを見て言った。

「お風呂やったら、生理でも平気やろ?」
「そやけ・・・」
恭子はボクを見つめたまま、浴室の壁に背中を付けて浴槽に片足をかけてボクを誘った。

「今度は、前から来て」

ボクは恭子を下から突き上げる形で入れた。

「う〜ん、これ・・・好きっちゃ」
恭子はボクの首にしがみついて、ぶら下がる格好になっていた。

この多少、窮屈なセックスはボクらを妙に興奮させたみたいで、ボクはもうイキそうだった。

「恭子、イっちゃいそうだよ」
「うん、いい、遠慮なく・・・いっぱい・・あぁ〜ん」

恭子があらん限りの力でしがみついてきて、ボクは一気に恭子の中に射精した。

「あ・・あ〜分かるっちゃ、アンタのがうちの中に・・」
うん、いっぱい出たんだろう・・まだビクンビクンしてるから。


「まだ抜かんで?もう少し、このまま」


ボクの息も恭子の息も、まだ荒かった。
ボクらはゼイゼイ言いながら抱き合っていた。

「ふ〜、シャワーは?どこ?」

離れたボクらは、二人でシャワーを浴びた。

「きゃ、いっぱい中から流れてくるっちゃ!」
「え?オレの?」

「・・と、うちの」

恥ずかしいけ、見らんで・・と恭子は、ボクが下を向かない様にキスしてきた。