夢の途中2 (49ー86)
♪(^v^)(^v^)(^v^)(^v^)♪こんな顔してた・・ルンルン♪
(・・・・・・・・(;一_一)オマエラ~~~~!・・・・・・・・)
「そうしようか?ルンルン♪(^v^)♪」優一
優一達のハードロックバンドはその日の内にフォークバンドに変身した・・・
開演まで1週間前の出来事だった・・
(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
喫茶店での打ち合わせを終えて、七人は短大近くの【餃子の王将・西大路店】に行った。
【餃子の王将】は昭和42年京都市は四条大宮がその発祥で、餃子を中心に低価格でボリュームたっぷりな中華料理のメニューで、食べ盛りの若者に人気があった。
特に、京都市内は言うに及ばず、京都府下の中学・高校の校門の前まで来て、「餃子一人前無料券」の配布をしたため、若者、特に男子学生の間では圧倒的に人気があった。
因みにこの昭和50年頃、餃子一人前の価格は100円だった。
「さあ、何でも注文してやぁ~♪ギャラは出せへんけど、
今日はうちらの奢りやでぇ~♪(^。^)y-.。o○」
泰子は男どもにそう宣言した。
(え?私らって・・・(+_+)・・・泰子さん、実行委員の予算から出す、言うてたやん!^^;・・)
「え? ええの?(#^.^#)わ~~い♪\(゜ロ\)(/ロ゜)/\(~o~)/\(~o~)/\(~o~)/」
この男達には、十分すぎるほどの
『殺し文句』だった・・(ーー゛)・・ナサケナイ・・・
( な?(^_-)-☆ イチコロ♪)泰子は瑛子に振り返り、ウインクした。
( ・・・(ーー゛)・・・確かに・・・)瑛子は納得した。
七人の座る座敷のテーブルに、20人前の餃子をはじめ、酢豚・から揚げ・八宝菜・レバニラ炒め・焼きめし・天津飯とテーブル狭しと並べられた♪
「皆で乾杯しよ♪(#^.^#)泰子は言った。
正確にはまだ二十歳に達していないものもいた筈だが・・・
『乾杯~~~♪ヽ(^o^)丿\(~o~)/( ^^) _旦(^v^)ヽ(^。^)ノ
\(゜ロ\)(/ロ゜)/』
学園祭の前祝いが始まった♪
翌日から新しいレパートリーの練習に入った。
新しく何曲か入れるのではなく、予定していた曲で残ったのは「ハードデーズ&ナイツ」と「傘がない」「夢の中へ」だけ・・
新たに加えたのは「なごり雪」「旅の宿」「22歳の別れ」
「学生街の喫茶店」「卒業写真」「岬めぐり」で、全9曲。
今週のスタジオでの練習予定は2日間だけで、本番まであと1週間を切った時点では、とても足りない・・
幸いメンバーの全員が知った曲であったし、アコースティックギターでの音合わせが出来たので、メンバーは優一の家に集まり、6畳の優一の部屋で練習した。
元々、織屋である優一の家では、ジャガード織機が常に忙しない音を立てているので、少々の歌声位で苦情は出なかったからだ。
練習は毎日夜の10時頃まで続く・・
家の近い大林と有田は勿論、城陽町から通う東野も帰ったが、大阪の天下茶屋で両親が焼き肉店を営む李信二は、そのまま優一の6畳の部屋に布団を敷いて泊まった。
『なあ、林君、あの大井さん、きれいやなぁ~♪(#^.^#)』
信二はあの打ち合わせの日以来、泰子の美貌に夢中になっていた。
『林君、大井さん、彼氏居るんかなあ?(*^。^*)』
「・・・さあ、知らんなぁ・・・しかし、彼女、変わったわ・・高校時代はガリ勉で、格好構わん方やったけどな・・・(;一_一)・・前はもっと地味な女の子やったけど・・・タバコも吸っとったな・・・化粧も結構濃いし・・アレは男、居るんとちゃうけ?(ーー゛)・・」
『そうかな?^^;・・林君は大井さんに興味ないの?』
「まあ、同級生やしなあ^^;・・」『ほな、瑛子ちゃん?^m^・・』
「藤さん?^_^;・・まあ、・・どっちかと云えば・・あの子の方が・・可愛い・・かな?・(南沙織に似てる(#^.^#)・・・) 」 『ほな、僕は泰子ちゃん、林君は瑛子ちゃんな♪(^_-)-☆ほな、おやすみ♪ 』
信二は言ううだけ言って布団をかぶる。
ものの2分たたない内に、信二の寝息が聞こえ始めた。
(・・・(;一_一)早!・・・しかし・・・瑛子ちゃんか♪(#^.^#)・・
健康的で、目がきれいで・・・歯も白かった♪(#^.^#)・・
うん、まるでホンマに南沙織や・・あんまり、胸は無かったけど・・ ^^;・・・・ )
優一は瑛子の黒目がちの瞳を思い描きながら、目を閉じた
その頃、『京みやこ看護短大女子寮・都寮』の一室でも、ルームメートの泰子と瑛子がそれぞれのベッドに入り、話をしていた。
「なあ、瑛子ちゃん、アンタ、あの3人の中やったら、
誰が良い? (#^.^#) ウチ、あの中やったら、断然東野君やわ~♪一番背が高いし、優しそうやし♪・・格好良かったわぁ~♪(*^。^*)」
『泰子ちゃん、アンタ、府立医大の彼氏、居てるやんか?もう、別れたん?^^;・・』
「ああ、アレ?・・・アレは・・ただの「お友達」やん(-。-)y・・金持ちのボンボンで医大生ときたら、取り敢えず・・な?(#^.^#) 」
泰子はなかなかの『発展家?』で、その医大生の他にも同志社・立命館にもボーイフレンドが居た。
「あ、瑛子ちゃん、有田君はアカンで?あの子、女の子みたいな綺麗な顔してるけど、
高校からず~っと付き合ってるコ、居てるし・・二人とも去年浪人して、同じ予備校に通ってて、有田君は今年京都工業繊維大学に受からはったんやけど、彼女の方は今年もダメで、就職しゃはったわ・・将来は結婚するって噂やけど・・・
後の3人は・・・・・もひとつやな・・・・(--〆)バッサリ! 」
瑛子の脳裏には、個性豊かな5人のメンバーを懸命にまとめ上げようとする優一の顔が浮かんだ・・♪
(#^.^#)
『でも、みんな楽しい人ばっかりよね♪(#^.^#)この前王将で、私笑いすぎて、おなかが痛かったわ♪^m^』
「ま、どっちか言うと、【ロックバンド】って言うより、【コミックバンド】って言う方が当たってるな♪(#^.^#)」
『うふふ♪ホンマ、そんな感じ♪(#^.^#)そやから、リーダーの林君が、みんなが脱線せんように、懸命にまとめてるの見てたら、またそれがおかしくて♪ (*^。^*) 』
「けどな・・・・・(--〆)・・・・・・林君、アレはアレで、結構高校時代モテたんよ・・・・・
あんな顔して・・・(--〆)バッサリ!
顔はあんなタレ目でガニ股で短足やけど、・・・・・・な~んか、モテたなぁ、高校時代は・・・
ウチはタイプやないから興味無かったけど、実はウチの親友も彼のファンでな、告白したらええやん!って言うねんけど、彼女が告白する前に何時もタイミング悪く、
新しい彼女作りよんねん、
あの【短足】!(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
で、結局高校卒業して1か月遅れで『バレンタインチョコ』送らはって、付き合わはってんけど・・・・(;一_一)イライライラ・・・・ホンマに腹立つでぇ~あの【ガニ股】! 」
『・・(@_@;)・・うん・・それで?・・・・・』
瑛子の眠気は吹っ飛んだ。
作品名:夢の途中2 (49ー86) 作家名:ef (エフ)