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ef (エフ)
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夢の途中1(1-49)

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【ピンポ~ン♪  ピンポ~ン♪  すみませ~ん♪先に料金頂きま~す♪】とドアの外から女の声がした。
(・・し、しまった~!\(◎o◎)/!料金、入れとかなアカンがな(/_;)・・・)
優一は大急ぎで、瑛子から離れ、上着のポケットを探り、財布を出すと、1万円札を一枚、新聞入れの様な料金ボックスに入れた。
すると、ボックスは反転し、元に戻った時にはお釣りの4000円と、歯ブラシの入った手ぬぐいセット二つが入っていた。
【お邪魔様でした~♪】
「いえ、こちらこそ^^;・・・」
『プっ!^m^・・』
「・・^^;・・・あは・・あははは♪(#^.^#)」
『あははは♪(#^.^#)』
二人は思わず顔を見合わせ笑った♪(^_-)-☆


優一と瑛子は代わる代わる風呂を遣った。
優一が風呂から上がった時、瑛子は既にベッドの中で布団をかぶり、背中を向けていた・・
多分備え付けの薄紫のガウンは着ているようだ。
優一の胸は【ドックン!ドックン!】と、自分でもその鼓動が分かる位高なっていた・・
優一もその丈の短いガウンを着て、瑛子の背中から布団に滑り込んだ・・
「瑛子ちゃん・・・・」優一の手が、瑛子の肩に触れる・・・
ビクっ!っと瑛子のカラダが震えた・・
『優ちゃん・・・私・・・怖い・・・(/_;)・・・・』
カラダを反転させた瑛子がそう言って、優一の胸に顔を埋めた・・
「ああ、大丈夫やで♪  暫くこうしていよか?」
『うん♪(#^.^#)優ちゃんの心臓、ドックン、ドックン云うてる♪』
「ああ、^^;・・・あんな・・・・実は僕・・・・・初めてやねん^^;・・
色々【勉強】はして来たけど・・・もう、ドキドキもんや^^;・・」
『ウチも♪(#^.^#)・・・・もう、心臓が爆発するんちゃうかと思うわ♪でも・・・・・・嬉しい♪(#^.^#)優ちゃんとこうしているだけで、ウチ、幸せやで?』
「ああ、僕もや♪(#^.^#)瑛子ちゃんとこうしているだけで満足やで♪(^_-)-☆瑛子ちゃん♪」
『優ちゃん♪(#^.^#)』

優一が瑛子のカラダを抱きしめ唇を合わせる♪
優一の舌が瑛子の中に侵入し、
ぎこちないなりに、瑛子の舌もそれに応じている・・・
優一の手がガウンの上から瑛子の胸に触れる♪・・
弱弱しく瑛子の手が抗う・・
その手を制して優一の手がガウンの胸元を
優しく肌蹴る・・
小ぶりで可憐な盛り上がりの頂きに
小さく赤いイチゴの様な乳首が露になって♪
「瑛子ちゃん・・・綺麗や♪(#^.^#)」
『あん・・恥ずかしい♪(#^.^#)オッパイ小さいから♪』
「うううん、そんなこと、あらへんで♪可愛くて綺麗なオッパイやで♪(#^.^#) 触っても良い?」
『いやん、もォ~♪(#^.^#) そんなん・・・聞かんといて♪』

熱い熱い部屋の外では、
本降りとなった雪が二人を邪魔することの無いように、
音も無くシンシンと降り積もって行った♪

   (#^.^#)(^_-)-☆



優一が目を覚ますと  そこには瑛子の笑顔が在った・・
『優ちゃん、おはよう♪(#^.^#)・・・』
「あ・・・・(=_=)瑛子ちゃん・・・おはよう♪(#^.^#)・・・瑛子ちゃん、寝られた?」
『うん・・・・いつの間にか、眠ってたみたい♪(#^.^#)・・』
【処女と童貞】の初体験は、全てが【未知との遭遇】であり、決してコトがスマートに運ぶ筈は無かった・・・
この日の未明まで【くんずほぐれつ】していたのだ・・
けれど・・・
二人は目出度く?ひとつになった♪(^_-)-☆

「瑛子ちゃん♪(#^.^#)」
『優ちゃん♪(#^.^#)』
二人は再び強く抱き合い口づけする・・・
【ひと山】越えた後の二人にとって、
『二度目』はスムーズに出来た♪(^_-)-☆

モーテルを出ると、道路に雪は無かったが、道路脇の田んぼや畑にはまだどっさりと雪が残り、折からの晴天で眩しかった。
これから何処かモーニングサービスのある喫茶店にでも入り朝食を摂ったら、そのまま大阪市内まで瑛子を実家に送り届ける積りだ。
尤も、今日は瑛子の両親と顔を合わすのはまだマズイと二人の意見は一致していたが^^;・・・
兎に角今朝は二人に取って、眩しい一日の始まりだった♪























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章タイトル: 第5章 ふたり 1976・春


年が明けて、二人の愛は順調にその枝葉を伸ばして行った。
少し気の強い瑛子と少し優しすぎる優一が、
小さなケンカをする事はあったとしても、
お互いを必要とする気持ちが強く、
3日も相手の声を聞かずにいる事は不可能だった。
1週間以上逢わずに済ます事は出来なった・・
今と違って、携帯電話もパソコンも無い時代・・・
二人を繋ぐのは一本の電話器・・・・・
二人は日替わりで、優一の自宅・瑛子の女子寮に毎日電話を掛けた。

女子寮は公衆電話であったので、長電話は禁物・・・
そして瑛子にしても優一にしても、自分の個室で電話している訳では無いので、甘い言葉を囁く訳にも行かず、主にその日の出来事を話すしか無かった。
でもひとつだけ約束していた・・
電話の最後には手で口元を隠して、お互いに『チュツ♪』っとすることを♪・・・
念願の週末になると、土曜日か日曜には必ずデートした♪
けれど瑛子の女子寮には厳しい門限があり、それを理由なく破った場合、次週の外出は禁止となるのだ・・

寮の門限は

「平日:夜八時まで
 土日:夜九時まで
 外泊:要寮長許可*但し、外泊先は【血縁・親族】に限る

 以上、この規定を守れない者は退寮を命ず
               
          都寮・寮長    」   




共に3回生となり、瑛子は来春卒業となるので、実習の比率が高くなってくる・・
優一も【土木学部】なので、遅くまでゼミの教室に残り、与えられた課題の制作や実験に明け暮れていた。
けれど、週末の土日の何れかは、全てを犠牲にしてでも二人の時間を作った♪
予てから瑛子が見たいと望んでいた【平等院の藤棚】も観た。
ゴールデンウイークがすんだ5月中旬の日曜日、
優一と瑛子は国鉄の奈良線・宇治駅に降り立った。
まだこの頃の奈良線は単線で運行本数も少なく、平等院・天ケ瀬ダム・宇治神社等の観光資源を擁する宇治駅と言え、昔ながらの木造の駅舎だった。
宇治駅の改札を出た二人は真っすぐ南に進み『宇治橋商店街』に入った。
通りには【中村】【上林(かんばやし)】の宇治茶の老舗問屋が並ぶ。
今でこそ『抹茶スイーツ』を店内で賞味出来る【小洒落たカフェ】を併設して集客しているが、当時は全くの【古びた宇治茶問屋】であった。
商店街の通りを東に200m程進むと宇治橋の袂に出て、
右に曲がれば【平等院】の参道となる。
流石に此処は短いながら左右に土産物屋等が店を開き、
饅頭や緑色をした『茶団子』を売っている。
その参道も100m足らずのもので、程無く平等院の前に着いた。
入場口のすぐそばにその藤棚はあり、遠くに居てもその甘い香りが漂ってきた。
作品名:夢の途中1(1-49) 作家名:ef (エフ)