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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第七回】感想肌の君

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「どうしたのこの窓!!」
ヨシコが俯くと同時に後ろから驚きの声がした
「母さん…;」
外れた戸に割れた窓そして雪が溶けて畳の上にできた水溜り
「…京助」
母ハルミが京助を睨んだ
「俺じゃねぇよッ!!;」
京助が思いきり否定の声を上げて手を振る
「ハルミさん!; マジで京助じゃないから!! 本当に!」
南が慌てて京助を庇った
「母さん…?」
力なく垂れていたヨシコの手の指がピクッと動いた
「あら…京助の友達?」
母ハルミがヨシコとヨシコにとび蹴りをくらって今だ起き上がらない阿修羅に目を向けた
「京助の母親…?」
ヨシコが顔を上げて母ハルミを見た
「え? ええ…そうだけど…寒くないの? そんな格好で」
母ハルミがヨシコに笑顔を向けた
ヨシコが母ハルミにツカツカと迫ってじっと顔を見た
「…アナタの旦那のお名前は」
きょとんとしていた母ハルミに視線が集まる
「え…? 旦那…って竜之助のこと?」
「りゅう…のすけ…」
母ハルミの口から聞く初めてでは無いんだろうけど忘れていた父親の名前を京助が小さく繰り返した
「お前の父さん【竜之助(りゅうのすけ)】っていうんだな」
中島が京助の頭に手を置いた
「竜之助に京助に悠助か~…スケスケ親子め」
南が京助の脇腹を軽く小突いた
「ハルミさんが好きになったヤツかぁ…竜之助」
坂田がなんとなく残念そうに言うと中島が坂田の頭にも手を置いた
「ほら!! そうよ! やっぱりよ!! 聞いたでしょあっく…」
ヨシコが嬉しそうに阿修羅を振り返って止まった
「…何してんの」
棚に向って熱視線を送っている阿修羅にヨシコが言う
「…いい…」
阿修羅が呟く
「は?」
小さな呟きに一同が目を向けると微かに頬を赤らめた阿修羅の視線の先には