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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第七回】感想肌の君

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「あら、慧喜ちゃんと悠ちゃんも行くの?」
石段を降りようとしていた緊那羅と慧喜、悠助が母ハルミの声で止まった
「うん!!」
悠助が元気に返事をした
「そう、気をつけてね?」
にっこり笑った母ハルミに一同手を振って石段を降りはじめた
「…ねぇ緊那羅」
慧喜が歩きながら小声で緊那羅を呼ぶ
「? 何だっちゃ?」
緊那羅が返事をすると慧喜が緊那羅の耳元まで顔を近づけてきた
「悠助とハルミママ様って全然似てないよね」
慧喜に言われて緊那羅が先頭を歩く悠助の背中に目をやった
「義兄様とハルミママ様はそれなりに似てるけど…」
慧喜が呟く
「…きっとお父さん似なんだっちゃ」
緊那羅が笑顔で言った
「俺悠助の父さんって見たこと無い」
慧喜が少しむすっとして言う
「私だって見たこと無いっちゃ; それに…」
緊那羅が足を止めた

「京助あんまり父親については話してくれないんだっちゃ; …知らないって事もあるかもだけど…」
苦笑いで緊那羅が言う
「聞いても?」
慧喜が聞く
「…私は京助が自分から話してくれるまで聞かないつもりだっちゃ」
どんどん離れて行っている悠助の背中を追いかけて緊那羅が小走りで慧喜の横を通り過ぎた
「知りたいって気持ち満々のくせに…」
溜息をついて慧喜も小走りで駆け出した