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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第七回】感想肌の君

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「だがそれにはまだ早いというのだたわけ!!」
割れた窓の方からした怒鳴り声はやっとスムーズに窓から登場できたのが嬉しいのかどことなく気合が入っているかのようにも聞こえた
「今日はこちらから失礼します」
割れた窓からするりと室内に入ってきた乾闥婆がにっこりと笑った
「阿修羅! 吉祥!!」
乾闥婆に続いて念願の窓からの登場を果たした迦楼羅が室内に入ってくるなり阿修羅とヨシコの名前を呼んだ
「よ!! かるちゃん」
ヘラヘラとした笑顔で阿修羅が迦楼羅に手を振る
「お兄さん違うよ~!! かるちゃんだとランドセルだからかるらんだよぅ」
悠助が迦楼羅のことをかるちゃんと呼んだ阿修羅に抗議する
「そうそう! かるらんかるらん」
坂田がうんうん頷く
「そうかじゃ…よ! かるらん」
阿修羅が訂正して再び迦楼羅に手を振る
「ちゃんもんもいらんッ!!; たわけッ!!」
迦楼羅が怒鳴ると口から小さな炎が出た
「むやみに火出さないで下さい」
乾闥婆が笑顔のまま迦楼羅の髪を引っ張った
乾闥婆が迦楼羅の髪から手を離して部屋の中を見渡して溜息をついた
「…窓は吉祥の仕業ですね…僕が片付けておきますから迦楼羅、それに…」
てきぱきと行動し始めた乾闥婆が阿修羅の方を見た
「よ!! だっぱ」
阿修羅がハニワで乾闥婆に挨拶した
「たった二文字を略して呼んで下さっていつもながら有難う御座います阿修羅。迦楼羅(かるら)の手助けお願いしますね」
にっこりと (でも怖い)笑顔で乾闥婆が阿修羅に向って言う
「了解~ん」
阿修羅がハニワ片手に敬礼をして迦楼羅の服を掴みそのままひょいと小脇に抱えた
「なっ; 降ろさんかたわけ!!; 自分で歩けるわ!!;」
迦楼羅が怒鳴る

おい、竜のボン其の一、どこで話せばいい?」
阿修羅が京助に聞いた
「え…あ…あ~…じゃぁ茶の間…;」
京助が戸惑いながらも足を進めて茶の間に案内しようと部屋から出る
「俺らも行っていいわけ?」
南が阿修羅と京助に聞く
「来てもいいけど一個だけ約束してくれや」
阿修羅が笑顔を3馬鹿に向けた
「何聞いても竜のボンの友達でいてやってぇな?」
へらッと笑って言うと阿修羅は先に出ていた京助の後を追った
「…今更…だよねぇ?」
南が中島と坂田をちらっと見ながらボソっと呟いた
「まぁ…心臓が飛び出してイスカンダルにいくようなことあっても切れない腐れ縁だと思いますからねぇ?」
坂田が足を進めた
「ぶっちゃけ親友? 悪友? 俺らって」
中島が同じく足を進めて言う
「超悪親友?」
南が笑いながら歩き出す
「うわー何か戦隊モノの怪人みてぇ」
坂田が笑って部屋から出ると中島と南も坂田に続いた