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第10

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この14年ずっと悩んだ・・・・

この世はひどい・・・・

俺がお前にしたことは確かに辛いものだったかもしれない・・

俺はお前の親に結婚を反対され自分を見失い犯罪者となった・・・

そしてお前があの時逢瀬のため福岡から俺のところに

訪ねてきたあの夜は俺は既に逮捕されて前科者となっていた・・・

それで俺はお前を翌日、長崎駅から追い帰した・・・・

どうすればいいのか?わからなかった・・・・

犯罪者となった俺とあのままつきあうのは好くないと思った・・・

それから俺は逮捕されてから拘置所で飲み始めた

睡眠薬を執行猶予の後も服用し病院からもらい貯めこんでいた

お前を福岡に送ったあとそれを飲み干した・・・・

10日間の昏睡ののち死ねずに・・・・・

そうしてお前を突き放しこの14年間、お前を忘れれずに

刑務所への出入りだった・・・・

あの時25歳からこの36歳今に至るまで

外にいたのはこの12年間で通算1年間もみたないだろう・・・・・

俺の時間はこの25歳から止まったまま・・・・

でも現実の時間は流れはお前をどうしようもない

ところまで流した・・・

あの時ならば、無理やりにでもお前を奪うことができた・・・

とやっとこの12年間で気づいた・・・・

そうせれば知らぬ男の子供を孕むこともなかった・・・

なあ俺たちは、間違いなくこの世で最高の愛を育んだはずだよね・・・

俺たち嘘じゃなかったんだよね・・・

俺はお前を最大限愛した・・・・毎日がクリスマスだった・・・・

物理的にはお前に苦労をかけたけれどそれでも

お前は俺をたすけ愛してくれたよね・・・・

お前のその俺に対する行為はあまりにも偉大すぎた・・・

俺はそのお前のひたむきな体をもなげうつ

愛に俺も精神的には絶対負けまいと愛した・・・・

そうだよね俺たち嘘じゃなかったよね・・・

あれが嘘だったら、俺この先なにを信じて

生きていけばいいの???とお前に訊く機会も社会に

奪われ刑務所の小さな小さな空間に閉じ込められ・・・・

いつの間にか時は移ろい・・・・・残酷だよ・・・・・

お前にあの偉大な愛を教えられ、それを失いほかの誰が

信じれると言うの・・・

俺はそれでも忘れようとこの14年間

いまもなお問い続けてきた・・・・

お前に尋ねたかったけれど、俺は隔離され続け

何も訊けなかった・・・

お前の居場所すら知らない、何度か親に電話をかけ

安否を尋ねたがはぐらかされ話のしようがなかった・・・・

実家に乗り込もうとも切羽詰ったがお前のことを

考えると忍びなかった・・・

だから俺が消滅すればいい死ねばいいと・・・でも失敗ばかりで

刑務所で耐えればいいのだと何度も

何度も自分を押し殺した・・・・

でもお前の実家につい最近、はじめて刑務所から

手紙を送った・・・・・たすけてくれと・・・・・

俺の時間はあのころのままだったが、残酷な時間は12年間の

時間を刻んでいた・・・

なあ俺お前と出逢わなかったら、こんなにも苦しまなくて

よかったんじゃないか?

ゆきに、おまに子供が2人いることを訊いて愕然としたよ・・・

俺は精神病と判断され医療刑務所に隔離されたよ・・・・

今は国の保護をもらい障害者として

無意味に時間だけが流れていく・・・・

俺はこれからも問い続けなければならないのか???

あまりにもお前の愛は偉大すぎて俺を愛の虜、囚人にしたよ・・・・

物理的には刑務所、精神病院、精神的にはお前に・・・・

俺が愛していまも愛し続けるお前は幻じゃなかったんだよね・・・・

俺の妄想なのかい???医者は俺が精神病気だと言う・・・・

俺は病気なんかじゃないよね???このままじゃ俺病人のまま

人生をすごさないといけないのかい???これは残酷すぎるよ・・・・・

お前は確かに偉大な愛で俺を包んでくれたよね・・・・・

これは俺の妄想なのかい???医者は精神病気だと言う・・・・

本当に俺は精神がおかしいのかい???これが幻ならばお前の

偉大な愛が幻だったならば俺この先なにを信じればいいの???

これも残酷すぎるよ・・・教えてくれないか???

俺は精神病なのか?お前の愛は本当だったのか???いずれの

答えが判ったとしても現実には残酷だよ・・・・

もうあの頃に戻れないのであれば・・・・

人生は戦いである生命は強きものが生存していく自然淘汰

ダーウィンの進化論の法則からして、俺はお前を

無理やりにでも奪わねばならない・・・・

子供がいようが夫婦であろうが、好きなものは奪うのが

自然の掟である・・・倫理や論理、理屈では人は生きていない

生命は理屈で生きていない 在るがまま生きる

本能により生命は存続できる・・・・

適者生存の強者のみがこの宇宙の大自然では生き残れるのだよ

弱い生命は歴史の中で衰退し滅亡してきた動物も人間も・・・

俺の様な弱者はこの社会の屁理屈の前で犯罪者や精神病に

屈服させられ、諦めの人生を余儀なくされる狭い空間に

刑務所に隔離されて・・・・ならば俺も弱者からの

脱却のために強者になるためにあゆみ、を

奪還せねばならない・・・・それが俺の最大の

勝利であり目的であり人生の意味である・・・・

あゆみ、なくして俺の勝利はないあゆみ

なしに人生に目的はないし人生に意味がない・・・・

お前がいてこそ俺は夢が見れる・・・お前なしに

夢はないのだよ・・・・だから強奪を計画する。。。

それが叶わぬのであれば俺は生きる屍としてすごしてゆくか

あゆみが幻であったならば、あれほど愛し合った俺たちの

愛が偽りであったならば もうなにも信用できない

俺に残された選択肢は負けた弱者として命を絶つか

屍として惰性で生きるか強者に復帰するべく

あゆみ、を犯罪と称される強奪するかの

3つの選択肢しか見当たらない・・・・

俺が精神病だとすれば俺の存在の意味がなくなるし・・・・

あゆみが幻であればもう何も信じることができないし・・・・・

犯罪であゆみを強奪しても社会の制裁により成就しないし・・・ 

俺はこの先どうすればいいの???果てしない問いとの

苦悶との闘いを   

俺はこんなにも受難をうけねばならぬほど何か

悪いことをしたのか???俺が最大限に愛し

産まれて始めて人間を信用した唯一ただ

一人のあゆみに問いたい・・・

俺の敵ばかりの38年の人生にあの4年間味方してくれた

たった一人の君に・・・・

俺は一人月で叫んでいる・・・・ 

叫び続けねばならないのか???  

狂人のように・・・・もう限界だよ・・・・

しかしよくよく考えれば、あゆみが、現在の幸福を

勝ちとっておるならば そして二人の子宝に恵まれた

現実を省察すればそれは俺が過去に媒介して

あゆみ、が本来の人生の伴侶(現在)の旦那と出逢うために

俺は存在したのかもしれない・・・・

現在の、あゆみ、が幸福であり謳歌しているのであれば 

二人の子宝と幸せならばその子供は

いわば俺が過去に、あゆみ、に干渉した結果である
作品名:第10 作家名:万物斉同