第3
忽ち、魅せられ、心酔して虜になった、僕は、それまであまり、
音楽と言うものを、あまり聴くことはなかったが、この、
ユーロビートと言うジャンルの音楽に出逢ってからは、
このバブル全盛期、CDが登場した事もあり、ぼくは
CDラジカセを買った・・・
この世の中に僕が其れまで、僕が生きた16年の人生は過酷で、
僕を感動させることはなかった、でもこの音楽のリズムは、
僕の心を陶酔させた、僕は踊り、狂った・・・
すっかりアニメ、ゲーム、宇宙を忘れて気分上々
ノリノリダ、幻覚やもだいぶ収まりつっあった僕は
センスも鈍く、体型も醜く田舎もの丸出しだったが
ルックス、スタイル、を改善するべく血の滲む如く
ダイエット励み、没頭しファッション雑誌を読み漁り
センスを磨く、喜びに目覚めた、少し人生に楽しみと
言うものを産まれてて始めて、ちょっぴり懐いた時期だった
辛い食事制限の甲斐があつて、見た目はスリムぽくなった
でも三段腹で、胸の所は、肉が垂れていたし、短小
包茎、ダンスは上達し、出で立ち達のセンスも身に付き
ちょっぴり、生まれて始めて自信らしきものが萌えた・・・
でもそれは、外見の見せ掛けだけの、服を剥げば、醜い裸の王様で
しかも、小人ぱいの臆病者だ、コンプレックスの塊だ・・・・
先輩たちから銭湯に誘われても、何時も断り何時も
一人コインシャワーにしか行かない僕の結界を皆、訝しげに
想われていた・・・
そんな最中、僕は黒のスーツを纏いダンスに夢中に踊っていたら
19歳の長谷川と、18歳の斉藤が、女2人組みをナンパして来た
カウンターで皆話してたが、僕は無視して踊っていた、だって
僕には恥かしくて、包茎、短小、三段腹の醜態を女の子に
曝け出す勇気がないので関係なかった・・・・
一人の女は20歳の木村とカップルになり、もう一人の女性は
マリアと名乗っていたが、僕は気に入られてしまい困り
果てた中学時代に女性に、馬鹿にされ、対女性恐怖症で
扱い方が皆目検討もできない、ディスコが閉店し僕たちは
寮のアパートみ彼女たち2人を招いた、20歳の木村は女と自分の
部屋にふけこみ、他の先輩たちもおのおのへやに引き取った
僕は寮の自分の部屋の前で女と2人きりにされ頭の中は真っ白
彼女はそこでトイレに行きたいと言い出した、この寮は共同
トイレで、風呂もない、トイレは、僕の部屋から4件先の突き
当たりにある、僕は案内して恥かしくて自分にの部屋に逃げかくれ
中に入り、淡い気持ちを、期待しつっ部屋の扉を
半開きにさり気無く僕の部屋はココですよとサインの為開けて
彼女が来るのを、ドキドキしながら待った、いや
来ないでくれとも想った、暫くすると扉の外の廊下から
あの人私を待っててくれず、冷たいわ会話が聴こえたと・・・
翌日18歳の斉藤先輩が、トイレを出た後一人取り残されていた
彼女を、泊めてあげたらしい。
僕は家電品、洋服、アクセサリー、家具類を買い漁った
16年間自由に出来なかったぶんを取り戻す様に・・・
全財産を注ぎ込み、蕩尽した、余る金は殆ど無きに等しかった
そんなある日、集金中の20数万入ったバッグを部屋に
置きっぱなしで、夕刊配達にゆき、帰宅すると空き巣に
盗まれてしまいすぐに、警察に通報したけれど写真ばかり
取って犯人は捕まらずじまい、何の役にも立たないのは
中学生の自分から解っていたけれど、改めて憤慨した・・・
犯人の目星は僕は、解っていた、一月前に店内の25歳の奴と
揉めて別の販売店へ左遷された、20歳の木村だと・・・
で、其の日の内に、店長から、僕には東京の水は辛すぎると
訳の解らない事を言われ、解雇された。
僕は所持金2000円しか持たず路頭に迷い暮れて、嫌がる
30歳のせんぱいに頼み、拝み倒して、質屋で僕の資金を
捻出する為に、家電品や、家具類を転売、売却、する為の、
保証人として手続きして貰って、4万円を拠出した、僕はまだ
16歳の未成年であるので取引ができないのだ・・・
其れから、頼る人もいないので、取り合えず金を盗んだであろう
最近別の販売店へ左遷された、20歳の木村先輩を頼り世話して貰い
其処を紹介して貰い働く事になった、而してここに性格の悪い
20代後半のヤクザもどきがいてて、僕は自殺に追い込まれる
20歳の木村は、性格がつよがりで、驕慢でぼくを股肱に利用した
ヤクザもどきより、優位に立とうと、策謀を工作するのに僕を
出汁に使った、先輩曰くヤクザもどきと皆の前で僕を数発殴って
張り倒して、強さをアピールするらしい事は既に
示し合わせているので、その場のシュチエーションに合わせ
当意即妙に殴られれて、オーバーリアクションで、吹き飛んで
転倒し、謝ればいいと言う算段である、それで20歳の先輩の
株が上がって、ヤクザもどきを牽制する・・・・らしい・・・
それからヤクザもどきが、僕の気の弱さに漬け込んで、僕を
毎日いびり回した、嫌がっているのに店の店長も、販売員も
一緒に笑って助けようとも、しない配達のパートの
おばちゃん達も4人いたけれど、傍観してるだけで
他人事だ・・・
僕はそんな生活が嫌で、辞めたいと店長に相談してたら
ヤクザもどきが仲裁に割り込んできて、僕を辞めさせまい、
辞めて逃げたら、国まで探しに行って、探し出して
親、兄弟一緒に殺してしまうぞ!脅され相談出来る
人もおらず、35才の今もこの頃と同じで心から相談出来て
話す相手もおらず、孤独に自分自身に話し決めている
子供の頃からそうだった、僕の友達は僕自身だった・・・
僕がどんな状況にもがいていても、親も誰も話もしてくれないし
無視されて来た・・・
今も子供の頃からと同じだ・・・
過去の想いでも良い事もなく、未来にも希望を持てない
16歳の無垢な少年には、このヤクザもどきの脅しは効きすぎて
僕は自殺して死ぬ事にした、死ねば家族まで殺されずにすむと
想ったので・・・・
寮でガスを出してバファリンの錠剤を一箱分、全部水で飲んで
3分位で気を失った、でも寮の住人が気付いてガスを止められ
僕は30分位眠っていたのだろうか?気が付いたら、というか
凄まじい吐き気と、頭が割れる様な頭痛で目が覚めたのだが
嘔吐が酷く、黄色い胃液を1日のたうち回り吐き続けて自殺を
図ったので仕事を、辞めさせられ僕は死ねずに自殺に
失敗して家族もころされず、長崎に逃げ帰る事が出来た・・・
僕は専制君主制の実家しか行く場所がなかった
15年苛められ逃げ出し1度棄てたが、結局、僕は何処へ行っても
苛められて、もう疲れ果て、無気力になり、実家で
ファミコンゲームばかりして過ごした、16歳・・・
2ヶ月で母との毎日のバトルに追い出された
仕事しろ、働け、遊んでばかりで将来どうするのか
云々、喧しくネチネチしつこく、家にいる間、四六時中
閉じ篭って、ゲームをしている僕の部屋の外から、
耳障りな文言がずっ~と聴こえて来る、幻覚も復活し