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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第六回・弐】感情性長期

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「…乾闥婆?」
驚いた迦楼羅が乾闥婆を見た
「…大丈…夫…です…すいませんでした…」
まだ震えている手で迦楼羅の腕を下に降ろして乾闥婆が笑顔を向ける
「大丈夫…僕は大丈夫ですから…もう…」
明らかに大丈夫ではないような乾闥婆を迦楼羅が黙って見る
「もう力は…」
「ワシの前で強がるなと言っただろうたわけが!」
いきなり迦楼羅に怒鳴られて乾闥婆がギョっとして迦楼羅を見る
「ワシの前で弱音を吐かず誰の前で吐くのだ! たわけッ!」
「な…」
迦楼羅が続けて怒鳴った
「貴方の前だから強がるって言ったじゃないですか!! この耳で聞きませんでした!?」
ソレに対して乾闥婆も怒鳴り返しながら迦楼羅の耳を引っ張った
「痛いではないかたわけッ!!!; 引っ張るなッ!! だから強がるなといっているだろう!!!」
またも迦楼羅怒鳴る
「強がります!」
そして乾闥婆も怒鳴る

ギャーギャーと空中で怒鳴り合いを始めた迦楼羅と乾闥婆をポカンとした顔で見上げている京助と阿部と慧喜
「…何してんだ?;」
京助が拍子抜けした様に呟いた
「少しは可愛らしく弱音を吐け! たわけッ!」
「可愛くなくて結構です! 吐きませんッたら吐きませんッ!!」
ギャーギャーと怒鳴り合いを続ける迦楼羅と乾闥婆「…低レベル…」
阿部がボソッと言った