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　あ、そうだと想楽。
「いつまでもあんたって呼ぶのはどうかと思うよね。何て呼べばいい？」
　本は青い矢印を表示する。
《白本の名は『慈愛乃闘神（カインドマルス）』、慈愛乃闘神に文を書き表し、想楽様と会話をする我は白本乃精（ホワイトフェアリー）、エリカと申します。》
　つまりは白本「慈愛乃闘神」に白本乃精エリカが宿っているんだろう、と想楽は解釈する。
「それじゃあ、エリカって呼ぶね。」
　そうして名前で呼ぶと、意外と親近感が湧いてくるものである。名前を呼ばれたエリカは青い矢印とともに、
《ありがとうございます。》
　と言葉をつむいだ。