小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

　具材を眺めている想楽に、アランが説明する。
「これはパンフェと呼ばれる料理なんだ。中身は肉と野菜をかつおと煮干の合わせ出汁で煮込んだもので、これだけでもバランスのいい食事が摂れるように考えられてるんだ。この国のカントリーフードで、うちの人気商品だよ。」
　感覚的にはカロリーブロックのようなものなんだろうと想楽は思う。ただ、これなら主食にもできるし、物理的に満腹になりそうだ。
「よく考えられてるんですね。」
　美姫と合流したら教えてあげよう。

　瞬く間に、テーブルの上のパンフェは想楽とソアラの腹の中へ吸い込まれていく。想楽にいたっては、体感時間にして１時間と少し前に食事をとったとは思えない食べっぷりだった。
　そして、１０分もしないうちにごちそうさまを言うこととなった。