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　体感時間でおよそ３０分。
《アイリスちゃんから連絡あったよ！》
《中のセキュリティシステムを落としたって！》
「よっし！」
　レディとルディの言葉が、深い青色で浮かび上がる。セイファー達はうまくやっているようだ。セキュリティシステムを落とすことで、施設の中を比較的自由に動けるようになるはずだ。そして、
「りぼん、頼むよ。」
「了解！」
　目の前の壁を破壊することで、中の制御室とこことに、スターシーカーの人員を分けることができる。ペンを取り出したりぼんが、エリカには変換できない白本術を唱えた。
「計察木りぼんの名において命ずる。走れ閃光、うなれ轟音、シュート、追跡稲妻（ライトニングチェイサー）！」
　りぼんの持つ魔力が変換され、白と青のグラデーションのペン先から具現したそれは、想楽が初めて白本術を使った時に劣らないほど、大きな爆音を奏でた。違うのは、それが視認できることと、物質に影響があるため、視界が砂煙に覆われたことだろう。