WHITE BOOK
「もういいですよ。」
目を開くと、これまた見たことない景色だった。
想楽、りぼん、共団長2人、頼斗、ソアラの6名は、セイファーのテレポートを使ってスターシーカー本社の裏に来ていた。セイファーとアリスが外出していたのは、この場所を記憶してテレポートできるようにするためだったらしい。
繋いでいたままの手を離す。テレポート中に感じた浮遊感は、まだ完全に抜けきらない。
「今度は誰もテレポートショック受けてないですよね?」
セイファーが確認するが、アリスのあの症状を見たせいか全員がしっかりと言いつけを守り、目を閉じていたおかげで大丈夫のようだ。
「さて、行こうかね。」
「あ、ちょっと待って。」
行こうとするアリスを制止し、想楽は携帯を取り出す。そして先程見た夢の内容を忘れないうちに、メモ帳を呼び出す。
予想通り、茶髪の男が登場人物の1人として存在していた。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ