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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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「あー、これが噂のテレポートってやつね?」
 セイファーは今まで行ったことある場所の移動を、テレポートでしていることが多いが、実際に出てくる瞬間を見るのは初めてだ。
「はい、そうですよ。……って、アリスさん、ちゃんと目つぶってましたか?」
「……め、目が回るー……。」
 瞬間移動するだけあって、難点もあるらしい。
「仕方ないですねぇ。想楽さん、治してもらえますか?」
 セイファーはアリスを椅子に座らせ、想楽はエリカを本の形に戻してペンを取り出した。
「ポイントでいいよね。どこ?」
「頭部ですよ。」
 今までエリカに教わった白本術の詠唱は全て覚えている。想楽自身に何の能力もないため、せめて白本術は戸惑うことなく使えるようにしようとした結果だ。羽根ペンでアリスの頭を指し、記憶の中の詠唱を言葉にした。
「桜木想楽の名において命ずる。清き光よ、集いて傷を癒せ。ポイント、清浄治療(フレッシュヒール)!」
 体内を巡る魔力が青白い光に変わってペン先に具現し、すぐにそれがアリスの頭へと吸い込まれていく。
 清浄治療は身体の傷や不調を治す白本術。チャージを行うことで想楽自身の傷を癒すこともできる、エリカの得意技だ。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ