小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

WHITE BOOK

INDEX|305ページ/340ページ|

次のページ前のページ
 

「……おーい、想楽ぁ?」
 気が付くと、目の前にソアラの顔があった。
「あ、何、ソアラ?」
「なんか急にぶつぶつ言い出したけど、大丈夫?」
「え?」
 場所はフリーテアハート総合病院の病室。メンバーはエランドが2人、共団員が3人、白本の使徒が想楽を含めて3人。見渡す限りの草原もないし、ジャケットを着た男はいない。ジャケットを持った病衣の嵐はいるが、あの男は嵐ではなかったはずだ。きっと以前見た夢に出てきた7人のうちの1人だろう。
「私、何か言ってた?」
 あの中で、想楽自身は何も話していなかったはずだ。行ったのも首の運動だけ。
「ええと、大切なものを得たとか、人生の最期とか、欠落とか……断片的にしか聞き取れませんでしたけど、そんな感じのことを言っていましたよ。」
 美羅乃が言ったのは、全部男の台詞だった。が、テレパシストの彼女が言ったことにより、信じざるを得ない。
「……ごめん、よく分かんないけどぼーっとしてた。」
 とりあえず、謝っておくことにした。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ