小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

WHITE BOOK

INDEX|294ページ/340ページ|

次のページ前のページ
 

 りぼんが走り出したのを合図に、車が動き始めた。頼斗の動揺が伝わってくるかのような安全運転は、時速40kmのりぼん――実際その速度で走っているのを見るのは初めてだが、確かに車のスピードメーターは時速40kmだ――に追いつくのがやっとの速度だ。
 一番左に座るセイファーは、山吹色の光をちらつかせながら無言でアイリスのページをめくっている。真ん中のソアラは、アリスと頼斗の間から進行方向をじっと見つめたまま動かない。助手席のアリスも、膝に資料を抱えたまま黙っている。車内に会話はなかった。
 その空気の中、想楽も考え事を始めていた。
 なぜ嵐さんがスターシーカーのチョーカーを持っているんだろう。美姫がなぜこのことを知っていたのかも分からない。そして、この情報が事実であるかも。
 ――やっぱり、嵐さんに会ってみなければ、結局何も分からないな。
 最終的に答えはそこに行き着いた。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ