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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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 しばらくして、セイファーがダイニングに入ってきた。セイファーはいつも同じ服装だ。
「おはようございます、想楽さん、りぼんさん。」
「あ、おはよう。」
「おはよー。」
 一緒にエリカも矢印を表示したため、何事かとページをめくると《おはようございます、セイファー様。》と普通に朝の挨拶だった。
 今思うと、セイファーは少し遅めに起きる想楽よりも遅く来ているが、朝に弱いのだろうか。
「そうだ、セイファーさんの白本ってなんて名前なの?」
 りぼんが、自分も聞かれたことをセイファーにも聞いた。
「白本のですか?えーと、何でしたっけ?」
 ブレスレットの白本を本の形にしながら、アイリスに聞く。開いたページにはこう書いてあった。
《やだなーセイファーちゃん、忘れちゃうなんてさ。天使乃涙雨って書いて、セイクルレインだよ。》
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ