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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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 PSIは天命――生まれる前に神から賜る運命、と説明された――を、PSIを持つ人によって変えられることで目覚めることがあると言う。美姫に何かがあって、セイファーがそれに関わり、おそらくはその時に目覚めたのだろう。
「美姫さんは、PSIを持ったことをすごく喜んでいました。2日で一通りのことはできるようになってましたし。」
「超能力とか憧れてたしね、美姫。」
 想楽はなんとなく、美姫の気持ちが分かる気がした。初めて白本術を使ったときの感覚は、今でも忘れてはいない。
「美姫さんによると、本物の白本の使徒はきっと捕まってはいけないから、とのことでした。それで、PSIで白本と同じ形をした物を生み出して、間違いを起こさせたようです。みるむさん達が話さない限り、大丈夫と思いますよ。」
 美姫の思い付きがセイファーと、美姫自身の命も救っているようだ。
「じゃあつまり、美姫さんも問題なさそうだね。」
 腕組をほどいてアリスが言った。
「そうなりますね。」
 すっかり表情が戻ったセイファーがそれに答える。アリスが椅子から降りると、それを合図に想楽を含め全員が立ち上がった。
「嵐の退院予定は17日って聞いた。みるむが20日以降危ないから、できるだけ嵐が退院してから19日までの間に救出に向かいたいところだね。あと――」
「あと?」
「サリアとの合流も、ね。」
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ