WHITE BOOK
「なんだよねぇ。」
アリスが腕を組み、ため息と共に言った。
「こっちはみるむの白本の使徒はセイファーだって知ってるけどさ。なんであいつ等は、白本を持ってない美姫さんを白本の使徒として発表したんだろう?」
「発表?」
「セイラル国のニュースでそう言ってたみたいだよ。」
いくら考えても、美姫が白本の使徒と間違われる理由が見つからない。確かにスパイラルもオーブもないが、それだけでは「白を持つ」の説明が付かない。
セイファーはその場にいたはずなので、聞いてみることにした。
「ねぇ、セイファーは何か――」
「ホペンパワニ……。」
聞こえてきたのは、あの謎の言葉。
「ゴプマ……ゴプマ“ミヒメ”ワンロ“ミルム”ワンヲタトカパデベラニデパダッバボヒ……!」
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ