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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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 さてさて、とアリス。
「とりあえず、今の状況を説明しとこっか。」
 そう言って、4人を団長室へ案内した。

 木製の事務机が2つ並んでいる。向かって左側の席は、椅子がだいぶ高めに調整されているから、こちらにアリスが座っているのだろう。その前にソファーが並べられていて、4人はそこへ座る。想楽の位置は右側にソアラ、その向こうにセイファー、左前にリボンが見える位置だ。
 アリスは机の上に無造作に置かれている資料の一部を手に取ってから、こう話し始めた。
「まぁまず、ソアラも心配してるから嵐のことね。嵐は刺されてからすぐフリーテアハートの病院に運ばれて、応急処置で傷はもうほとんど治ってるし、昨日の昼に目も覚ましたよ。ただ弱属性混入があるから、しばらくは安静と中和剤の投与が必要なんだってさ。」
 思ったより大丈夫そうで、想楽もソアラもほっと胸をなでおろした。一方で、嵐の詳しいことを聞かされていないセイファーはきょとんとしていたのだが。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ