小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

「他にも、身体能力を向上させたり、傷の治りを早くしたり、視力を飛ばして遠くを見たりもできますよ。」
　さらには、セイファー自身まで響きに包まれて宙に浮いている。
　一連の出来事の間、想楽もソアラも何も反応を示すことができなかったが、
「本当、万能っていうか……。」
「何でもありなんだね、ＰＳＩって。」
　ようやくそれぞれの感想を口にすることができた。いろいろなことができるとは分かっていたが、まさかここまでとは思ってもいなかった。
　浮いたままのセイファーが軽く頷く。
「人によって得意不得意はありますけどね。でも、使い方を間違えなければ便利な力ですよ。」

　想楽が知る超能力者は、強く集中してその力を使っていたし、そうでなければ使えないはず。それと同じ、もしくはさらに高度なことを、セイファーは軽く指差すだけでやってのけている。
　間違いなく、ＰＳＩは超能力以上の存在だ。