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「ぼくのこれは、その能力の１つ『ＰＳＩ』です。」
「ぴーえすあい？」
　導術もそうだが、そのような単語は聞いたことがあるはずもなく、想楽は聞き返した。ソアラも知らない言葉らしく首をかしげている。
「はい、『Power of Spiritual Imaging』の略になります。つまりは『精神的想像能力』、簡単に言えば『心の力』ということですね。」
　想楽は自分なりに、超能力みたいなものだろうと解釈する。
「じゃあ、思ったことを形にするってわけだね。」
　ソアラもソアラなりの解釈を話した。
「そうなりますね。それで、この光はぼくのＰＳＩの一部を呼び起こしたものになります。心ですから、人によって色は違いますし、光の出方も違います。ＰＳＩを持ってる人にしか分かりませんけど、この光からは心に響く音が聞こえるので『響き』と呼ばれています。」
　セイファーの指に宿る響きをいくら見つめていても、そんな音が聞こえてくることはなかったので、確かに誰にでも使えるわけではなさそうだ。言うなればＰＳＩを持つ者は「選ばれた能力者」であるということか。