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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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 そして3人は今、小さなホテルの一室に集まっている。想楽とソアラで1室、セイファーで1室借りたうちの、セイファー側の部屋だ。

「えーと、これのことですよね?」
 セイファーは右手の人差し指を上へ向け、そこにあの山吹色の光を出現させた。
「うん、これってセイファーの世界の魔法?」
 そうですねー、と考えながら、セイファーは開いている左手で頭をかく。
「魔法……とはちょっと違います。魔法と言えるものは、ぼく達の世界では『導術』と呼ばれています。想楽さんは見たと思うんですけど、最初のフレイムウォールは導術ですよ。」
 さりげなく、魔法と呼べる存在も披露してくれていたようだ。しかし、魔法ではないこの光は一体何なのか。光を見ていても答えが出てこない。
「魔法じゃなかったら、一体――?」
「単に『能力』としか分類されませんね。導術は訓練次第で誰でも使えるようになりますが、能力はそうでないもの、と考えていただいていいと思います。」
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ