小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

　しばらくそうして、２人で海に沈みゆく夕日を眺めていると。
「なぁなぁ、そこの姉ちゃん達。」
　後ろから声をかけられた。振り向くと２人の男が立っていて、想楽の顔をじろじろと見ていた。
「……なんですか？」
　あからさまに嫌そうな顔をして返事をしてやった。
　彼らは２人とも、夕日に染められても分かるほど派手な色合いをした服を着て、さらにセンスのかけらもない色眼鏡――片方が黄色で、片方が緑――をかけている。髪の色は両方青紫色、髪型もわざとらしいパーマで共通していて、その他の身体的特徴もだいたい同じであることから、双子か、最低でも兄弟なのだろうとわかる。
　黄色い眼鏡の方が想楽に右手を差し伸べてくる。人差し指には螺旋模様があった。
「かわいいね。オレ達と一緒に遊ばない？」