小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

WHITE BOOK

INDEX|157ページ/340ページ|

次のページ前のページ
 

 誰に会うわけでもなく、港に辿り着いた。
 沈みかかった夕日が見事に赤く色づき、海と船と建物を照らしている。明日の漁の準備で忙しいのか、だいぶ遅くなったこの時間帯でも人通りが多い。
 ソアラは船のチケットをとってくると言い、どこかへ行ってしまったため、そこには想楽とセイファーの2人が残された。
「すっかり暗くなっちゃったね。」
 想楽が呟くと、セイファーもそうですねと頷いた。
「夕日、きれいですねぇ。」
 軽く相槌を打って、左側に立つセイファーの横顔を視界に入れる。円く大きな黒の瞳は、夕日に照らされていてもなお黒い。もっと彼が男性的な見た目をしていたら恋に落ちそうなシチュエーションだ、と感じた。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ