小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

　森の中の石畳の道を歩きながら、想楽は前を歩くソアラに聞いた。
「ジュディーパリスは英雄の名前が付いてるんだったよね。他にもそういうところってあるの？」
　どうだっけなぁ、とソアラが考え始めると、今度は後ろからセイファーの声が聞こえる。
「ジュディーパリス、ですか？」
　想楽は顔だけを後ろへ向けてその質問に答える。
「うん、私が着いたところで、ソアラの家があるところだよ。」
「そうですかぁ……。」
　その答えに納得したのか、それからセイファーは何も聞き返してこなかった。ちょうどソアラの返事も返ってくる。
「グランエスタリアは確か、昔話の人語を理解するオオカミの話に出てくる、グランウルフのエスタリアから名前が来てるはず。共団のあるシャインナルリア地区は、輝くナル星ルリア星っていう２つの星の名前からだね。」