WHITE BOOK
それにつられてか、他の4人も声を発し始めた。
「この星の他に、生命が存在する星があるってことよね?」
「あなたがこの時間を救ってくださるんですね!」
「きっと神様が私達を引き合わせてくださったのですね!」
またも一度に言われ、返事を返すこともできない状態の想楽は、とりあえず苦笑いを浮かべておく。
「それじゃあっ、」
言葉のラッシュを止めたのは、最初に話しかけてきた女性だ。まだ立ち去っていない乗務員の女性も合わせ、全員が彼女に注目する。
「似ているのも、無理ないってことよね?」
「似ている?」
やっと反応を返すことができた。
「似ているって、誰にですか?」
聞かれた女性は、にこにこしたままこう答えた。
「ファルシア教の女神、リンダ・ファルシア様によ。」
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ