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アリス・スターズ
アリス・スターズ
novelistID. 204
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WHITE BOOK

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「そういや、下はどうなった?」
 ソアラが上がってこれたと言うことは何か状況が変わっているはずだ、と感じ聞いてみた。
「それがね、さっきの音で覆面の片っぽが集中解いちゃったらしくて、あたし達の源力操作を封印してたのが切れて……そこからは簡単だね。人質だった全員の集中攻撃を受けて、今は外の警察に突き出されてるとこだと思うよ。」
 つまり、純粋火炎のあの爆音はこの事件を解決に導いた。
「想楽が捕まらなかったから、助かったよ。ありがとね。」
 にこりと微笑むソアラ。それを見てようやく、危険な状況を脱出できたのだと実感することができた。

 魔法使い暦は1日にも満たない。
 この世界では幼稚園の子供も源力操作ができるというから、彼らよりも魔法を知らない想楽が、その魔法を使って、ひとつの事件を解決させた。
 父が聞いたら飛んできそうな話だ、とひとり思った。
作品名:WHITE BOOK 作家名:アリス・スターズ