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SDSバスターズ~ピエロ退治します~

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 ゲンが声をかけた途端、より一層鳴き声は大きくなった。ゲンはため息をつくと、アリアの肩をたたいた。
 アリアの前にエリーに任せなかったことで、対セシルのレベルが窺える。
 当のアリアと言えば、なんと、寝息を立てていた。どうりでピクリともしないと思ったら。いや、彼女の場合目を覚ましていても動かなそうだが。
「こりゃ、やべぇ。アリアは一回寝ると、なかなか起きないぞ」
 ゲンは頭を抱えた。俺は「そ、そんなぁ~」と情けない声を出していた。
 セシルはというと、「仲間になってよ―。入ってよー。入ってくれなきゃ、泣き続けるよー」と脅迫まがいなことを言っていた。
 ゲンは自分ではどうすることもできないと知ってはいても、此処は公共の場である為何とかしようと必死にボスに話しかけていた。ついにはエリーも加えられた。
 しかし、勢いは止まることなく、むしろ増していた。
 それと共に、周りの視線も痛くなっていく。
「ああ! もう! 分かったよ! 入ればいんでしょ!」
 俺は投げやり気味に叫んでいた、と同時にセシルはぴたりと泣きやみ、アリアは目を覚ました。
 俺とゲン、エリーは顔を見合わせ思った。

(「や、やられた……」)