SDSバスターズ~ピエロ退治します~
<章=ピエロ=SDSということか?>
思わず息を呑んでしまう。この人の一体どこからこの威圧感は出ているのだろう? 先程までバカみたいに騒いでいた人とは思えない。彼の今までと違う雰囲気に「もしかして、選択を誤ったか」と少し不安に思い、後悔したが、イエスと言ってしまった以上後戻りはできない。
そんな、俺の心情を見抜いたのか、セシルは「本当にいいんだね?」という目で俺を見ていきた。しかし、既に覚悟を決めていたので先を促した。
「君は男前だね。その潔さ。気に入ったよ!」
セシルは元の調子に戻った。
「君に敬意をこめて、君の聞きたいことに答えてあげよ
う。さぁ、なんでも聞いてくれ!」
なんでもいいと言われても。聞きたいことがありすぎて何から聞けばいいものか。
「じゃあ、あれって、ピエロって何なんですか?」
俺はもっとも基本だと思う質問をセシルに投げかけた。
「ふむ。基本だね。そう来ると思ったよ! アリア!」
すると急に部屋の電気が消えた。驚いていると、セシルはピエロについての説明をパワーポイントでするから消した、驚かせてごめんね、と小声で謝った。天井から、聞きなれた機会音と共にスクリーンが下りてきた。俺は自然とそちらを向き、セシルは説明を始めた。
「ピエロ。僕らはSDSって呼んでいる。あいつらは、」
作品名:SDSバスターズ~ピエロ退治します~ 作家名:夢見☆空