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SDSバスターズ~ピエロ退治します~

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「ま、そういうことだから。バレンタイン、長くてホワイトデーが終わるまではここに通うから、僕のことは天野神、って呼んでね」
「もちろん。俺は佐久間、先生! だぞ」
 そう言って、ゲンはにこりと笑い、エリーは無表情になり小さな声で言った。
「私のことは逢河か、愛理って呼びなさい。フルネームで呼んだら、ぶっ飛ばす」
「私のことは、陽詠でいいからね。和真君」
 今まで口を閉ざし、無表情だったアリアが明るい笑顔を見せ言った。
 これは全部演技なのか。すごいな。改めて、俺は自分が知り合った人々が普通ではないことを実感した。
「分かりました。ただ、僕からも条件がある」
 そう言ったら、兄貴に生意気と小突かれたが、これだけは譲れない。
「僕とはあまり関わらないでください」
 菊野はいいですが。
「ええ! なんでさ」
「天野、君と何の接点もないはずの僕が天野君と接していたら不自然です。もちろん、逢河も同様です。僕は既に一昨日、平穏をブチ壊されました。もう、これ以上ダメージを受けるのはごめんです」
 俺は一息に言った。
 セシルは両手を天に向け、ふっと息をもらすと、俺の条件を呑んだ。