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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第五回・禄 】白い天使に懐かれた

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「ヨッ!!」
京助の頭上を飛び越えてゼンゴが場所を入れ替わると京助を中心に直径1メートルくらいの壁らしきものが京助を囲んだ
「やー!! 久々にやったからチョコッと不安なんだやな」
ゼンがその壁を軽く小突く
「大丈夫なんだやな! できたんだやな!!」
ゴもその壁を小突いて笑った
「じゃぁ今度は…」
ゼンが真顔に戻って緊那羅と対峙している慧喜を見た
「アイツなんだやな」
ゴも同じく慧喜を見る
自分の身長よりはるかに大きく重そうな三又鈎を片手で持ち慧喜は微笑んだ
緊那羅の両脇にゼンゴが構える
「…ゼンとゴはさがってて欲しいっちゃ」
緊那羅が慧喜から目を逸らさずセンゴに言う
「何でなんだやな!」
ゴが緊那羅に返す
「今私に何かあった時京助を守れるのはゼンゴしかいないんだっちゃ」
緊那羅が一歩前に出た
「…ね?」
軽く振り向いてゼンゴに笑顔を向けた緊那羅が再び慧喜の方に顔を向ける
「そこの二人の助けは借りないんだ?」
慧喜が三又鈎を構えた
「見くびられたもんだね俺も」
慧喜の口元が笑った
「私は京助と悠助を守るって決めたんだっちゃッ!!」
緊那羅の手首についていた腕輪が光った