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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第五回・伍】スノー・スマイル

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「今回だけだからな…少し離れていろ」
迦楼羅が言うと南が数歩後ろににさがる
「何…?」
南につられて阿部も本間も迦楼羅から離れる
「阿部ちゃんスカート抑えてた方いいと思う」
「え? な…っやぁッ!!;」
いきなり巻き起こった強風で阿部の巻きスカートが捲れ上がる
「おぉお! ピンク!!」
「見んなッ!!;」
歓喜の声をあげた男子に阿部が真っ赤になりながら怒鳴った

「ホラ! いくぞ」
強風が止んで迦楼羅の声がした
「…誰…」
3馬鹿が声をそろえて言った
「…ってか…何者?;」
浜本のマフラーが地面に落ちている
「…現実…なんだよね?」
本間が自分の手の甲をつねりながら呟いた
「かる…らん?」
悠助が恐る恐る迦楼羅を呼んだ
「驚いたか?」
悠助をはじめ緊那羅以外全員が首を縦に振った
目の前にいたのは3馬鹿とさほど背の高さが変わらない少年
口調と摩訶不思議な服装そして髪型でコレがあの迦楼羅だということがわかる
「…いきなり育ったなァオイ;」
南が迦楼羅の全身を見ながら言った
「あの姿では一人抱えるのがいいところだからな」
少年迦楼羅が言う
「抱えるって…」
坂田が迦楼羅に聞く
「ワシはお前等の探し物がどんなものなのか実物見ていないんで知らんからな。わかる輩を2人位連れて飛べば手っ取り早いだろう」
迦楼羅が南の手を取った
「え…俺?;」
南が自分を指差して言う
「お前の大切なものだと緊那羅から聞いたが?」
迦楼羅が緊那羅を見ると緊那羅が頷く
「探し物は俺のだけど…実物を見てんのは京助…ってか京助!!」
南が京助というこの話の主人公(一応)の存在を思い出した
「そうだ!! 京助どうしたのよ!!;」
阿部も京助が駆けて行った方を振り返り言う
「では京助とお前を連れて飛べばいいことなのだな?」
「それはそ…のぉおおお!!;」
「きゃぁッ!;」
「に-------っ;」
「うおぉお!!;」
降ったばかりの雪が目を開けていられないほどの強風で舞い上がりそこだけ吹雪のように何も見えなくなる