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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第五回・四】履くモノ・履かれるモノ

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悠助を除いた一同石段の上を見てしばしの沈黙
鳥居の丁度真ん中あたりに二人の人影
カクンと首が下がった人影の頭をもう片方の人影が叩いた
「…ねぇ…あの…」
「言うな;」
本間が石段の上の人影を指差して京助に何か言おうとしたのを京助が遮った
「タカちゃんときょんがらさんだっ!!!」
悠助が人影の名前を言いながら石段を駆け上がる
「…何しに来たんだと思う?」
坂田が呟いた
「暇つぶしという理由にヨッちゃんイカ5枚」
南が答えた
「俺もその方向で同じく5枚」
中島も言う
「じゃぁ俺もその方向で3枚」
「少なッ!」
京助が言うと南が突っ込んだ
「…で? 何しに来たんだ? …一応聞くけど」
石段を登って制多迦と矜羯羅に聞いた
「緊那羅が宝珠持ったって聞いたから」
矜羯羅に名前を呼ばれきょとんとする緊那羅に向けて矜羯羅がにっこり微笑んだ
「…にきた」
悠助を肩車したまま制多迦が言った
「…これは【暇つぶし】の部類に分けてOKですな」
中島が言う
「で? 緊那羅宝珠は…あぁそれ?」
「…シカトでーすかー」
中島の言葉には反応せず緊那羅の腕についている腕輪に矜羯羅は反応した
「キレ-…何処で買ったの?」
阿部が緊那羅の腕輪を見て緊那羅に聞く
「え…っと…もらったんだっちゃ;」
慌てて緊那羅が答える
「誰に?」
更に阿部が突っ込んで聞く
「え? え…っと…;」
「彼氏?」
返答に困っていた緊那羅に本間まで聞いてきた
「…彼氏…って?」
本間の言葉に緊那羅が首をかしげる
「ボ-イフレンドのことだラムちゃん」
坂田が緊那羅の肩を叩いて教える
「ボー…?;」
緊那羅がまた首をかしげて考え込む
「直訳で男友達」
坂田が更に補足で教えると緊那羅が少し考えた後
「まぁ…そう…だっちゃ…?;」
阿部と本間にそう答えた
「…彼氏いるみたいで何より」
本間がにっこり緊那羅に笑顔を向けた
「…まぁ…鳥類も乾闥婆もオスだしなぁ…モノは言い様だな」
京助がヘッと口の端で笑った